CRM(顧客管理)の市場規模は拡大しています。
移り変わりの激しい市場に対応するためにも、CRMの基礎知識をチェックしておきましょう。
この記事では、CRMの市場規模とその今後の予想を日本と海外にわけて紹介します。
CRMの市場規模が拡大している背景や、よく使用されている業界とあわせてまとめました。
CRMの市場規模はどのくらい?
CRMの市場規模を日本と海外でそれぞれ解説します。
日本の市場規模
「IDCJapan」によると、2021年のCRMアプリケーションの市場規模は1,812億1,800万円でした。
前年と比較して13%増であることから、国内での市場規模拡大がうかがえます。
さらに同社によると、2020〜2026年の年間平均成長率は10%を推移するとのことです。
2026年までにCRMの市場規模は、2,917億9,000万円に達すると予測されています。
海外の市場規模
「Fortune Business Insights」の調査では、2021年の海外での市場規模は578億3,000万ドル。
日本円にすると約7.8兆円で、前年比10%以上の成長率をみせています。
さらに2022~2029年の年間平均成長率は12.5%になるとの予測です。
このことから日本よりも急速に、CRMの市場規模が拡大していることがわかります。
CRMの市場規模が拡大している要因は?
CRMの市場規模が拡大している3つの要因を解説しましょう。
DX推進
DX(デジタルトランスフォーメーション)とは、デジタル技術の活用によってビジネススタイルをよいものに変えていくことです。
これには収集したデータを活用することも含まれています。
CRMシステムでは顧客データを集めて分析することが可能です。
分析結果からニーズを把握することで、より効果的なアプローチができます。
CRMの導入によってDX推進につながることが、市場規模が拡大した要因の一つです。
AIと機械学習の進歩
現在はAI(人工知能)とCRMを統合するケースが増えてきています。
AIを組み込むことで、顧客心理への理解をより深めることが可能になりました。
機械学習によりデータの規則性を発見して、より正確な分析を実現します。
AIと機械学習がより高度な分析を可能にしたことで、CRMの導入はさらに広まっていくでしょう。
中小企業の導入拡大
CRMを導入する企業が増えているのも、市場規模が拡大している要因の一つです。
中小企業では顧客の基盤強化がとくに重要。
営業活動を効率化するCRMの重要性が注目され、導入するケースは増えています。
さらに不足しがちなリソースを補えることも、CRMの導入が進んでいる原因です。
CRMが中小企業にもたらすメリットが大きいことから、今後も市場拡大の要因となることが予想されます。
CRMがよく使われる業界
CRMの導入が進んでいる業界を紹介します。
小売業界
消費者に商品を販売する小売業では、顧客のニーズを把握することが重要です。
CRMによって顧客管理と分析を行い、より効率よくアプローチすることが求められます。
金融業界
顧客への丁寧なサポートが求められる金融業界に、CRMを導入するケースは増えています。
CRMで管理する顧客情報は、信用リスクなどの把握にも役立つでしょう。
宿泊業界
宿泊業界でCRMを導入するおもな目的は、リピーターの獲得です。
顧客情報の把握をすることでより丁寧な接客が可能になり、顧客満足度をアップできます。
CRMの市場規模はこれからも拡大することが予想される
CRMの市場規模は、国内と国大の両方で拡大傾向にあります。
DX推進やAIと機械学習の進歩により、これからも市場規模は拡大していくと考えられるでしょう。
移り変わりが早い市場に対応するためにも、CRMの導入を検討してみてはいかがでしょうか。