営業といえば、飛び込み営業に代表されるフィールドセールスが主流の時代もありましたが、営業支援ツールの登場やコロナ禍の影響もあり、訪問せずに成果を出すインサイドセールスが多くの企業で注力されるようになっています。
しかし、「インサイドセールスのノウハウが少なく、なかなかうまくいかない」、「営業に活用できるツールの選定ができない」といった課題を感じている方も多いのではないでしょうか。
本記事では、インサイドセールスについて、概要からおすすめのインサイドセールスツールまで幅広く解説しますので参考にしてください。
インサイドセールスとは
インサイドセールスとは、従来の訪問営業などの外に出る営業手法ではなく、企業が保有するリード(見込み顧客)情報から確度の高い顧客に対して営業を行う手法のことを指します。
また、成約の見込みが低いリードに対しても、メールや電話などの施策を行い、離脱率を抑え、確度を高めていく点も特徴的です。
従来のフィールドセールスと違い、営業担当者自らがリードを獲得したり、顧客のフォローを行う必要がないため、コア業務に集中できる点が優れています。
従来の営業手法では、営業担当が顧客リストの作成からテレアポなどによる顧客獲得、その後の顧客フォローまでこなさなければいけなかったため、成約確度が高くない顧客に対してもアプローチをしなければいけませんでした。
インサイドセールスを用いることで、ホットリードに対してアプローチができるようになるため、効率の良い営業が実現できます。
おすすめの類似インサイドセールスツール
類似サービス: UKABU
(4.5)

月額費用 | 要問い合わせ | 無料お試し | 要問い合わせ |
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初期費用 | 要問い合わせ | 契約期間 | 1年単位 |
UKABUとは、株式会社UKABUが運営している、営業トーク支援ツールです。 手間のかかる電話/営業スクリプトの作成をワンクリックで実現し、営業準備にかける時間を削減することができます。 顧客との会話に合わせて柔軟にスクリプトの切り替えができるため、新人の営業マンでも落ち着いて商談を進めることが可能となり、営業の早期戦力化にも貢献します。
商談準備にかける時間を短縮
いざ商談を始める前、電話営業をする前、メールを送る前など、営業準備として顧客情報を調べてスクリプトを作成するのは時間がかかるものです。 UKABUには、顧客カルテの自動作成機能が搭載されており、「顧客名」「スクリプト種類」を入力するだけで、導入企業側で設定した顧客情報項目をWebから自動で収集してくれるため、顧客情報の収集にかける時間を大幅に効率化することができます。
商談時の確認漏れを防止
UKABUのヒアリングシート機能を利用することで、顧客情報と営業目的に合わせてヒアリングすべき項目を自動表示してくれるため、顧客との会話時における確認漏れを防止することができます。 また、話しながらも入力がしやすい選択肢を表示させることもできるため、会話に集中できなくなるということがありません。
想定外の質問にも柔軟に対応できるようになる
スクリプトを作成していても、顧客から想定外の質問がでることは珍しくありません。 FAQを簡単に検索できる機能が搭載されており、商品の機能についてや、専門性が求められる質問に対しても、会話中にFAQを調べて柔軟に対応することが可能となります。 商談中に顧客の疑問を残すことなく対応できることで、信頼性が向上するだけでなく、後日調べる工数が減ることで、業務負荷の軽減にもつながります。
類似サービス: LeadPool
(4.5)

月額料金 | 25,000円〜 | 無料お試し | 要問い合わせ |
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初期費用 | 要問い合わせ | 最短導入期間 | 要問い合わせ |
LeadPoolとは、株式会社Merと株式会社XAION DATAの共同プロダクトで、インサイドセールスにおける様々な業務を効率化することができます。 500万社以上の企業データベース、300万人以上の人物情報を活用して、企業のABMの運用を支援します。 インサイドセールス組織において発生しがちな「顧客情報の調査やリスト作成に時間がかかる」「キーパーソンにリーチできない」「CRMなどの外部システムへの情報入力に、漏れや負荷が大きい」といった課題を抱えている方におすすめです。
煩雑化していたリスト作成を効率化
LeadPoolでは、「企業名」や「所在地」、「設立年月」といった企業情報や、「役職」、「事業部」、「在籍年数」といった人物情報、「各種展示会出展状況」、「事業展開状況」、「事業分野」などのタグ情報をベースとして、ターゲットリストを簡単に作成することができます。 作成したリストは、法人番号や業種などの属性情報も含めてCRMと連携することが可能です。
キーパーソンにリーチできるようになる
LeadPoolを利用すれば、ターゲットリストの選定からキーパーソンへのアプローチが可能となります。 なんという企業にどのような事業部があり、どのような役職のどのような人がいるのかがわかるようになるだけではなく、その人物のSNS情報などを活用して1to1のアプローチが実現できます。
CRM/SFAへの情報入力を効率化
LeadPoolには、CRM/SFAとの個別連携・自動連携機能が搭載されています。 これまでは、CRMなどに情報を手入力でアップロードしなければいけなかった手間が、LeadPoolと連携することで、属性情報などを最新の情報に自動でアップロードすることが可能となります。
リード育成におすすめのインサイドセールスツール(MAツール)
SATORI
特徴
SATORIとは、顧客の開拓や集客を自動化することができる国産のマーケティングオートメーション(MA)ツールです。
リード育成に有効な見込み客創出機能・見込み客育成機能を搭載しています。
国内大手企業での導入実績も豊富で、使いやすいMAツールとして多くの企業で高い導入効果を発揮しています。
料金
- 初期費用:300,000円
- 月額料金:148,000円〜
※価格情報は2023年1月時点のもの
b⇒dash(ビーダッシュ)
特徴
b⇒dashは、BtoC向けのMAツールで、データにもとづいたWebマーケティングに強みがあります。
多機能でありながら、ユーザーフレンドリーなUIで設計されているため、直感的な操作を実現します。
Web接客機能、LINE連携機能を搭載しているため、リードナーチャリングに活用することができます。
また、Web来訪者の購買行動の分析に役立つセグメント分析機能も搭載しています。
料金
- 初期費用:要問い合わせ
- 月額料金:要問い合わせ
※価格情報は2023年1月時点のもの
List Finder(リストファインダー)
特徴
List Finderは、国産MAツールで、BtoBビジネスに特化しています。
直感的に操作できる管理画面で設計されており、シンプルに使いこなすことができます。
スコア定義機能が搭載されており、Webサイトの閲覧履歴をもとにしたユーザーの購買意欲の高さを可視化することが可能です。
顧客の購買意欲が可視化できることで、成約確度の高い顧客から優先してアプローチすることが可能となります。
また、アプローチ後に社内でデータ共有を共有する機能も搭載されているため、データの活用から管理を効率化します。
料金
- 初期費用:100,000円
- 月額料金:39,800円〜
※価格情報は2023年1月時点のもの
Oracle Eloqua
特徴
Oracle Eloquaは、オラクル社が提供しているMAツールです。
多機能かつ多彩なツールとの連携が可能で、直感的な操作でキャンペーンの設定をすることができます。
マーケティング自動化機能が搭載されており、キャンペーンを手軽に作成し、パーソナライズを開始、管理を行うことが可能です。
料金
- 初期費用:200万円
- 月額料金:20万円〜
※価格情報は2023年6月時点のもの
GENIEE MA(旧:MAJIN)
特徴
GENIEE MAは、集客や販促の課題を解消するMAツールです。
シンプルなシナリオキャンバス機能が搭載されており、直感的な操作で利用することができます。
同GENIEEシリーズのSFAやCRMがリリースされているため、連携して幅広い業務の効率化、管理ができる点も優れています。
広告配信に強みがあり、リードジェネレーションからリードナーチャリングまでのプロセスを効率化します。
料金
- 初期費用:10万円
- 月額料金:10万円〜
※価格情報は2023年6月時点のもの
Liny
特徴
Linyは、LINE公式アカウントを活用したWebマーケティングを実現するツールです。
LINE公式アカウントを活用した情報配信や顧客管理など、幅広いサポートが可能で、LINEマーケティングに必要な機能を網羅しています。
顧客情報を自動で収集、分析することができるため、顧客一人ひとりに最適化された配信を行うことが可能です。
一定の条件を満たす属性ごとに顧客を分析し、より効果的な販促活動ができる点が優れています。
料金
- 初期費用:49,800円
- 月額料金:5,000円〜
※価格情報は2023年6月時点のもの
営業活動の管理におすすめのインサイドセールスツール(SFA)
GeAIne
特徴
GeAIneとは、エッジテクノロジー株式会社が運営している問い合わせフォーム営業ツールです。
AIを活用した効率的な営業が可能で、大量のアポ獲得や問い合わせ獲得率の向上を実現します。
AIがオススメ企業を分析してくれる機能が搭載されているため、自社でアタックリストを作成する手間を自動化することができます。
営業経験が浅いとホットリードの見極めが難しいということがありますが、GeAIneであればこの手間を自動化することが可能です。
分析機能は顧客リストをアップロードするだけで利用できます。
料金
- 初期費用:要問い合わせ
- 月額料金:40,000円〜
※価格情報は2023年1月時点のもの
Senses
特徴
Sensesとは、株式会社マツリカが運営しているSFAです。
直感的な操作で営業案件を管理することができます。
案件登録も簡単で、これまでに1,300社以上から導入されている実績があります。
様々な外部ツールとの連携ができ、幅広い業務の効率化が可能です。
導入前はもちろん、導入後の定着までをしっかりとサポートしてくれるサポート体制を構築しています。
料金
- 初期費用:要問い合わせ
- 月額料金:25,000円〜
※価格情報は2023年1月時点のもの
nocoセールス
特徴
nocoセールスとは、株式会社アイドマ・ホールディングスが運営している顧客獲得に特化したクラウドサービスです。
短期間で効率的に顧客を獲得でき、見込み顧客の集客はもとより、オンライン接客・商談化・顧客管理まで、一元的にnocoセールス内で完結できます。
「資料共有・資料分析機能」という便利な機能が搭載されており、テキストのURLだけでクライアントと資料共有を行えます。
料金
- 初期費用:要問い合わせ
- 月額料金:15.000円~
※価格情報は2023年6月時点のもの
Thumva BIZ
特徴
Thumva BIZとは、株式会社フェイスが運営しているインサイドセールス・オンライン接客ツールです。
集客・営業に特化しており、実際の店舗のようなオンライン商談環境での接客が実現できるため、幅広い企業から高く評価されています。
保険相談・賃貸不動産など、通常、店舗で顧客相談を受けている企業におすすめです。
料金
- 初期費用:要問い合わせ
- 月額料金:要問い合わせ
※価格情報は2023年6月時点のもの
Quicker
特徴
Quickerとは、Quicker株式会社が運営している、顧客と営業担当者をトータルでサポートしてくれるインサイドセールスツールです。
- Webサイトの離脱率の低下
- 商談数の増加
- 問い合わせの即時対応
などを実現したい企業に特におすすめです。
料金
- 初期費用:要問い合わせ
- 月額料金:30,000円
※価格情報は2023年6月時点のもの
HIGHSPOT
特徴
HIGHSPOTは、顧客対応の強力な味方になってくれるツールです。
Outlook・Gmai・Linkedln・Twitterなどあらゆるコミュニケーションツール・SNSなどから最適なアプローチをかけることができ、チャンスをしっかりものにできるようサポートしてくれます。
強力な検索機能と詳細な分析力も高い評価を得ています。
料金
- 初期費用:要問い合わせ
- 月額料金:30,000円
※価格情報は2023年6月時点のもの
名刺管理におすすめのインサイドセールスツール(名刺管理ソフト)
Sansan
特徴
Sansanは法人向けの名刺管理アプリとして業界No. 1のシェアを誇っています。
大手企業での導入実績も豊富で、スキャナー、スマートフォンのカメラを使った手軽な名刺読み取りが可能です。
AIとオペレーターのダブル体制で名刺のデータ化を行うため、100%に近い非常に高い精度で名刺情報をデータ化することができます。
多言語に対応しているので、グローバルに展開している企業にもおすすめです。
料金
- 初期費用:要問い合わせ
- 月額料金:要問い合わせ
※価格情報は2023年1月時点のもの
ホットプロファイル
特徴
ホットプロファイルは、株式会社ハンモックが運営している名刺管理ソフトです。
煩雑化している紙の名刺管理を、データ化により効率化することができます。
名刺管理を起点として、営業プロセス全体のDX化に貢献できるサービスとして、これまでに多くの企業で導入されています。
名刺管理だけでなく、SFA/CRMとして活用することができ、取り込んだ名刺データを顧客データベースとして自動で生成、条件を絞り込んでCSV形式でデータを抽出することが可能です。
登録した顧客データに関する企業情報や人事異動に関するニュースを自動でお知らせしてくれる点も優れています。
料金
- 初期費用:要問い合わせ
- 月額料金:要問い合わせ
※価格情報は2023年6月時点のもの
営業の効率化におすすめのインサイドセールスツール(Web商談ツール)
MiiTel for Zoom
特徴
MiiTel for Zoomは、株式会社RevCommが提供している、Web会議システムのZoomに、AIによる自動文字起こしとトーク分析機能を追加することができるサービスです。
オンライン商談の内容をテキスト化することで可視化、営業におけるブラックボックス化の解消を実現します。
営業内容の可視化以外に、営業人材の早期立ち上がりや、セルフコーチングの実現、オンライン商談の定量的な分析などに活用できるサービスです。
また、同社が提供しているAI搭載のスマート電話「MiiTel」も活用すれば、電話営業とオンライン商談で全ての営業フローを可視化することができます。
料金
- 初期費用:要問い合わせ
- 月額料金:1,980円〜(1ID・月間40時間まで)
※価格情報は2023年1月時点のもの
インサイドセールスツール選定のポイント
機能面の比較
インサイドセールスに活用できるツールには、様々な種類があるため、まずは自社で効率化したい営業領域を明確にしましょう。
その上で製品ごとに特化している機能をチェックすると良いでしょう。
ただ、注意しておきたいのが、多機能なツールは設定やシステム構築が複雑になる場合があり、せっかく導入しても使いこなせない可能性があります。
そのため、多機能なツールを選ぶ場合は、サポート体制が手厚いものを選ぶと良いでしょう。
インサイドセールスツールを利用するメンバー全員が無理なく操作できることが重要ですので、無理に多機能なものを選ばず、シンプルに利用できるツールを選ぶ方が無難な場合もあるので、社内の利用状況を想定した上で選ぶことをおすすめします。
コスト面
インサイドセールス向けのツールは、導入時に初期費用やランニングコストがかかるため、サービス選定時は総合的なコスト比較が重要です。
安さだけで選ぶと操作性が複雑で社員が使いこなせなかったり、サポート体制が弱く、システムトラブル時に営業が止まってしまうということもあるため、費用対効果を考えた上で売上向上が実現できるツールを選びましょう。
インサイドセールスを導入するメリット
リードの育成ができる
インサイドセールスは、成約の確度が高くない顧客に対して、オンライン/オフラインで様々な施策を行うことで、意欲を高めることができるリードナーチャリングが可能です。
これまでは、リードリストの活用が上手くできず、潜在顧客を取りこぼしていたという場合でも、インサイドセールスを実施することで、見込み顧客を育成して効率的な新規開拓営業が実現できます。
商談時間が短縮される
フィールドセールスからインサイドセールスに切り替えることで、実際に顧客のもとへ出向く必要がなくなるため、移動時間がかからなくなります。
営業にかける作業時間を短縮して、成約率向上のために時間を使えるようになるのは大きなメリットです。
顧客側にとっても、商談のための準備にかける手間を減らすことができるというメリットがあります。
まとめ
インサイドセールスについて、概要やおすすめのサービスなどを紹介しました。
インサイドセールスは、営業担当だけではなく、マーケティング部門やカスタマーサポート部門など、複数部門の連携が必要不可欠ですので、連携強化のための仕組みづくりも意識した上で、最適なツールを選定しましょう。