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営業といえば、飛び込み営業に代表されるフィールドセールスが主流の時代もありましたが、営業支援ツールの登場やコロナ禍の影響もあり、訪問せずに成果を出すインサイドセールスが多くの企業で注力されるようになっています。
しかし、「インサイドセールスのノウハウが少なく、なかなかうまくいかない」、「営業に活用できるツールの選定ができない」といった課題を感じている方も多いのではないでしょうか。
本記事では、インサイドセールスについて、概要からおすすめのインサイドセールスツールまで幅広く解説しますので参考にしてください。
インサイドセールスとは
インサイドセールスとは、従来の訪問営業などの外に出る営業手法ではなく、企業が保有するリード(見込み顧客)情報から確度の高い顧客に対して営業を行う手法のことを指します。
また、成約の見込みが低いリードに対しても、メールや電話などの施策を行い、離脱率を抑え、確度を高めていく点も特徴的です。
従来のフィールドセールスと違い、営業担当者自らがリードを獲得したり、顧客のフォローを行う必要がないため、コア業務に集中できる点が優れています。
従来の営業手法では、営業担当が顧客リストの作成からテレアポなどによる顧客獲得、その後の顧客フォローまでこなさなければいけなかったため、成約確度が高くない顧客に対してもアプローチをしなければいけませんでした。
インサイドセールスを用いることで、ホットリードに対してアプローチができるようになるため、効率の良い営業が実現できます。
リード育成におすすめのインサイドセールスツール(MAツール)
SATORI
特徴
SATORIとは、顧客の開拓や集客を自動化することができる国産のマーケティングオートメーション(MA)ツールです。
リード育成に有効な見込み客創出機能・見込み客育成機能を搭載しています。
国内大手企業での導入実績も豊富で、使いやすいMAツールとして多くの企業で高い導入効果を発揮しています。
料金
- 初期費用:300,000円
- 月額料金:148,000円〜
※価格情報は2023年1月時点のもの
b⇒dash(ビーダッシュ)
特徴
b⇒dashは、BtoC向けのMAツールで、データにもとづいたWebマーケティングに強みがあります。
多機能でありながら、ユーザーフレンドリーなUIで設計されているため、直感的な操作を実現します。
Web接客機能、LINE連携機能を搭載しているため、リードナーチャリングに活用することができます。
また、Web来訪者の購買行動の分析に役立つセグメント分析機能も搭載しています。
料金
- 初期費用:要問い合わせ
- 月額料金:要問い合わせ
※価格情報は2023年1月時点のもの
List Finder(リストファインダー)
特徴
List Finderは、国産MAツールで、BtoBビジネスに特化しています。
直感的に操作できる管理画面で設計されており、シンプルに使いこなすことができます。
スコア定義機能が搭載されており、Webサイトの閲覧履歴をもとにしたユーザーの購買意欲の高さを可視化することが可能です。
顧客の購買意欲が可視化できることで、成約確度の高い顧客から優先してアプローチすることが可能となります。
また、アプローチ後に社内でデータ共有を共有する機能も搭載されているため、データの活用から管理を効率化します。
料金
- 初期費用:100,000円
- 月額料金:39,800円〜
※価格情報は2023年1月時点のもの
営業活動の管理におすすめのインサイドセールスツール(SFA)
GeAIne
特徴
GeAIneとは、エッジテクノロジー株式会社が運営している問い合わせフォーム営業ツールです。
AIを活用した効率的な営業が可能で、大量のアポ獲得や問い合わせ獲得率の向上を実現します。
AIがオススメ企業を分析してくれる機能が搭載されているため、自社でアタックリストを作成する手間を自動化することができます。
営業経験が浅いとホットリードの見極めが難しいということがありますが、GeAIneであればこの手間を自動化することが可能です。
分析機能は顧客リストをアップロードするだけで利用できます。
料金
- 初期費用:要問い合わせ
- 月額料金:40,000円〜
※価格情報は2023年1月時点のもの
Senses
特徴
Sensesとは、株式会社マツリカが運営しているSFAです。
直感的な操作で営業案件を管理することができます。
案件登録も簡単で、これまでに1,300社以上から導入されている実績があります。
様々な外部ツールとの連携ができ、幅広い業務の効率化が可能です。
導入前はもちろん、導入後の定着までをしっかりとサポートしてくれるサポート体制を構築しています。
料金
- 初期費用:要問い合わせ
- 月額料金:25,000円〜
※価格情報は2023年1月時点のもの
名刺管理におすすめのインサイドセールスツール(名刺管理ソフト)
Sansan
特徴
Sansanは法人向けの名刺管理アプリとして業界No. 1のシェアを誇っています。
大手企業での導入実績も豊富で、スキャナー、スマートフォンのカメラを使った手軽な名刺読み取りが可能です。
AIとオペレーターのダブル体制で名刺のデータ化を行うため、100%に近い非常に高い精度で名刺情報をデータ化することができます。
多言語に対応しているので、グローバルに展開している企業にもおすすめです。
料金
- 初期費用:要問い合わせ
- 月額料金:要問い合わせ
※価格情報は2023年1月時点のもの
営業の効率化におすすめのインサイドセールスツール(Web商談ツール)
MiiTel for Zoom
特徴
MiiTel for Zoomは、株式会社RevCommが提供している、Web会議システムのZoomに、AIによる自動文字起こしとトーク分析機能を追加することができるサービスです。
オンライン商談の内容をテキスト化することで可視化、営業におけるブラックボックス化の解消を実現します。
営業内容の可視化以外に、営業人材の早期立ち上がりや、セルフコーチングの実現、オンライン商談の定量的な分析などに活用できるサービスです。
また、同社が提供しているAI搭載のスマート電話「MiiTel」も活用すれば、電話営業とオンライン商談で全ての営業フローを可視化することができます。
料金
- 初期費用:要問い合わせ
- 月額料金:1,980円〜(1ID・月間40時間まで)
※価格情報は2023年1月時点のもの
インサイドセールスツール選定のポイント
機能面の比較
インサイドセールスに活用できるツールには、様々な種類があるため、まずは自社で効率化したい営業領域を明確にしましょう。
その上で製品ごとに特化している機能をチェックすると良いでしょう。
ただ、注意しておきたいのが、多機能なツールは設定やシステム構築が複雑になる場合があり、せっかく導入しても使いこなせない可能性があります。
そのため、多機能なツールを選ぶ場合は、サポート体制が手厚いものを選ぶと良いでしょう。
インサイドセールスツールを利用するメンバー全員が無理なく操作できることが重要ですので、無理に多機能なものを選ばず、シンプルに利用できるツールを選ぶ方が無難な場合もあるので、社内の利用状況を想定した上で選ぶことをおすすめします。
コスト面
インサイドセールス向けのツールは、導入時に初期費用やランニングコストがかかるため、サービス選定時は総合的なコスト比較が重要です。
安さだけで選ぶと操作性が複雑で社員が使いこなせなかったり、サポート体制が弱く、システムトラブル時に営業が止まってしまうということもあるため、費用対効果を考えた上で売上向上が実現できるツールを選びましょう。
インサイドセールスを導入するメリット
リードの育成ができる
インサイドセールスは、成約の確度が高くない顧客に対して、オンライン/オフラインで様々な施策を行うことで、意欲を高めることができるリードナーチャリングが可能です。
これまでは、リードリストの活用が上手くできず、潜在顧客を取りこぼしていたという場合でも、インサイドセールスを実施することで、見込み顧客を育成して効率的な新規開拓営業が実現できます。
商談時間が短縮される
フィールドセールスからインサイドセールスに切り替えることで、実際に顧客のもとへ出向く必要がなくなるため、移動時間がかからなくなります。
営業にかける作業時間を短縮して、成約率向上のために時間を使えるようになるのは大きなメリットです。
顧客側にとっても、商談のための準備にかける手間を減らすことができるというメリットがあります。
まとめ
インサイドセールスについて、概要やおすすめのサービスなどを紹介しました。
インサイドセールスは、営業担当だけではなく、マーケティング部門やカスタマーサポート部門など、複数部門の連携が必要不可欠ですので、連携強化のための仕組みづくりも意識した上で、最適なツールを選定しましょう。