外回りの営業用や、配送トラック、送迎車など、社用車を利用している企業では、どこで誰が社用車を使用しているのかを把握することが難しく、管理体制が煩雑化しやすいことが課題として挙げられます。
社用車の管理を効率化したい方におすすめなのが、車両管理システムです。
本記事では、車両管理システムについて解説しますので参考にしてください。
車両管理システムとは
車両管理システムとは、社用車の現在位置や、誰が運転しているのかなど、社用車を一括して効率的に管理することができるシステムのことを指します。
所有車・リース車を問わず、配送トラックや営業車などに用いられており、誰がいつどこで運転しているのかをリアルタイムに把握することで、運行管理を効率化、危険運転はないかといった安全運転指導の強化などに活用することができます。
また、サービスによっては運転日報の自動作成機能なども搭載されているため、社用車を利用する側にもメリットがあるサービスです。
おすすめの車両管理システム
Cariot(キャリオット)
特徴
Cariotは、車両の状況をリアルタイムに把握することができる車両管理システムです。
乗る人・待つ人・見守る人を見える化することができ、今どこにいるのかわざわざ確認する手間を省略することができます。
レポート機能が搭載されており、手書きの車両管理を効率化することが可能で、正確な記録ができるようになります。
専用アプリを利用することで、外出先からでもリアルタイムに車両情報を把握し、管理業務を効率化することが可能です。
料金
- 初期費用:要問い合わせ
- 月額料金:要問い合わせ
※価格情報は2023年5月時点のもの
ビジネスナビタイム
特徴
ビジネスナビタイムは、企業向けの車両管理システムです。
正確な到着予測が可能で、自社独自のブローム交通情報を元に解析した精度の高い予測を実現しています。
複数ルートでの到着希望時刻、交通状況を加味した配送計画を作成できるため、無駄な手間がかかりません。
道路によって車高や車幅が異なる場合があることを考慮し、車両別にルート作成が可能で、車両ごとに最適なルートを提供してくれます。
料金
- 初期費用:要問い合わせ
- 月額料金:要問い合わせ
※価格情報は2023年5月時点のもの
docoですcar
特徴
docoですcarは、動態管理が可能な車両管理システムです。
車両の現在位置や運営状況を把握し、管理を効率化することができます。
インターネット経由で車両の位置情報をリアルタイムに把握できることで、運行状況を見える化することが可能となります。
また、物流業界や建築業界、緊急車両など、様々な業界でも活用することができ、船舶でも利用できる点が特徴的です。
問い合わせ窓口が一本化しており、サポート体制にも優れています。
料金
- 初期費用:0円
- 月額料金:4,290円〜
※価格情報は2023年5月時点のもの
KITARO(キタロー)
特徴
KITAROは、精度の高い位置上把握が可能な車両管理システムです。
Googleマップを活用しているため、リアルタイムに位置情報を把握することができます。
走行中でもインターネットに接続しているため、運転後に運行履歴や日報をテンプレートで作成することが可能です。
作成されたレポートを確認して提出するだけになるため、日報作成業務を効率化することが可能となります。
料金
- 初期費用:0円
- 月額料金:2,800円〜
※価格情報は2023年5月時点のもの
LINKEETH
特徴
LINKEETHは、3,000社以上で導入されている車両管理システムです。
通信型のドライブレコーダーにセンサーやAIを搭載することで、居眠り運転やながら運転などの危険運転を予測し、ドライバーに警告することができるため、安全運転の強化につなげることができます。
高精度の運転診断ロジックを搭載しているため、日常運転のクセを解析し、改善することができる点が特徴的です。
料金
- 初期費用:要問い合わせ
- 月額料金:1,980円〜/台
※価格情報は2023年5月時点のもの
車両管理システム選定のポイント
設置タイプを確認
車両管理システムは、車体への設置方法によってタイプを分類することができます。
- OBD-Ⅱポート型:専用の車載器を足元付近にあるポートへ設置
- シガーソケット型:車のアクセサリーソケットへ設置
- アプリ型:スマートフォンやタブレットにアプリをインストール
- ドライブレコーダー型:録画機能を活用
- デジタルタコグラフ搭載型:デジタルタコグラフの搭載が義務付けられている場合
自社が保有している車両のタイプに応じて適切なデバイスを選ぶことが重要です。
位置情報を正確に把握できるか
車両管理システムは、GPSなどを活用して車両の正確な位置を把握することで、管理を強化することができます。
しかし、製品によって位置情報の取得頻度が異なり、5秒間隔のものもあれば、5分間隔のものもあります。
より正確に位置情報を把握したいのであれば、高頻度で位置情報を取得してくれるものを選びましょう。
ドライバーへの負担が少ないものを選ぶ
管理者側の使いやすさはもちろんですが、ドライバーにとっても負担が少ないシステムを選ぶことが重要です。
GPSなどを活用して、走行ルートを自動で作成し、運転日報の作成をサポートしてくれる機能を搭載したシステムも多く、ドライバーの業務負荷を軽減してくれるようなシステムを選ぶことで、管理者・ドライバー双方が業務効率化につなげることができます。
車両管理システムを導入するメリット
危険運転を改善できる
車両管理システムは、ながら運転や居眠り運転などの危険運転を検知し、管理者にアラート通知を送ることができるサービスもあるため、安全運転指導に役立てることができます。
どんな状況で危険運転が起こりやすいかを把握することで、地図を見ながらどこに気をつければいいかを周知し、事故発生のリスクを低下させることが可能となります。
コスト削減につながる
車両管理システムを導入し、事故リスクが低下すれば、事故関連の出費がなくなり、保険料も見直すことができます。
また、車両ごとの稼働率をデータとして把握できれば、余剰車両を削減することも可能です。
手書きで書いていた日報も、走行データに基づいてテンプレート化して作成することで、作成にかける時間を短縮し、残業をする必要もなくなるため、人件費の削減にもつながります。
生産性が向上する
車両管理システムは、交通情報などをリアルタイムに把握し、最適なルートを提案することができます。
状況に応じた最適なルートを選択することで、効率よく配送できるため、届け先からの車両到着に関する問い合わせが減るでしょう。
ドライバーごとの稼働状況を可視化できるため、一部の従業員に業務負荷が偏るような事態を防ぎ、効率的に人員配置できるようになります。
労働環境の改善につながる
最適なルートを選んで効率的に配送・送迎ができるようになることで、より早く仕事を終えられるようになります。
日報作成機能もあるため、これまでは自社に帰ってから日報を手打ちで作成しなければいけなかった手間を効率化し、残業の機会を削減できる点もメリットです。
車両管理システムを導入しよう
車両管理システムについて解説しました。
社用車の管理が煩雑化している、安全運転指導を強化したい、といった課題を抱えている方には車両管理システムがおすすめです。
トラックや送迎車など、利用したい車体ごとに最適なデバイスがあるため、本記事で紹介したサービスも参考にしていただき、ぜひ導入を検討してみてください。