在庫管理アプリとは
index
在庫管理アプリとは、スマートフォンやタブレットからの在庫データ登録や棚卸しなどを可能にするシステムです。
PCでの在庫管理とは違い、手軽に持ち運べて場所を選ばずに在庫管理ができます。スマホカメラを利用した商品登録や棚卸し、商品の写真登録などが可能という特徴もあります。
商品に登録されているバーコードとアプリを連動させることで、サイトごとに同一商品の管理ができるなどアプリによってはPCでの在庫管理に負けないほどの機能性を有しているものもあります。
在庫管理アプリでできること
アプリによって違いはありますが、一般的に在庫管理アプリでは以下のことができます。
- 在庫データの登録
- 在庫データの編集、確認
- 在庫データの検索
- 在庫の写真登録
- QRコード、バーコードとの在庫データの関連付け
- QRコード、バーコードの読取り&該当在庫データ検索
在庫は常に適切な数量をキープする必要があり、余剰在庫の抱えすぎはコストがかかりますし在庫不足は機会損失を招いてしまいます。
在庫管理アプリを使用することで在庫を適切に保管できるようになり、従業員間での情報共有も容易になります。導入企業の業務フローに合わせて運用することで、最大限の効率化を期待できます。
おすすめの在庫管理アプリ4選
ユビレジ在庫管理(旧StockScan)
特徴
ユビレジ在庫管理はクラウドで在庫管理が可能なアプリです。
バーコードの読み取りや発注書の作成など基本的な機能が搭載されている他に、日々の在庫変動傾向から在庫切れを起こすタイミングを自動で計算してアラートしてくれる昨日も搭載しています。
主な機能
- リアルタイムの在庫数確認
- データ自動集計
- 自動発注アラート機能
- 独自バーコード作成機能
- バーコードスキャン機能
月額料金 | 4,500円 |
初期費用 | 0円 |
無料トライアル | 1ヶ月無料 |
iOS | ◯ |
Android | ✖️ |
2020年10月現在/詳細は公式サイトを確認
画像·データ出典:ユビレジ在庫管理公式サイト
ナノ倉庫
特徴
ナノ倉庫は370円と低価格で導入できる在庫管理アプリです。
コストパフォーマンスに優れていながらも在庫管理に必要な基本機能を搭載しているのでスマホを持ち歩きながらの在庫管理が実現します。
主な機能
- 商品数反映機能
- レポート作成機能
- カタログ管理機能
- スキャン機能
月額料金 | 370円(買い切り) |
初期費用 | 0円 |
無料トライアル | なし |
iOS | ◯ |
Android | ✖️ |
2020年10月現在/詳細は公式サイトを確認
画像·データ出典:ナノ倉庫公式サイト
NEXPO POSレジ(ネクスポ)
特徴
NEXPO POSレジはiPadを利用した在庫管理、売り上げ分析が可能になるPOSレジシステムです。
基本機能が充実しているので、在庫管理以外にも顧客管理や複数の店舗管理など幅広い利用が可能になります。
豊富な機能を有していながら低価格から利用できるのでECを開設したばかりの方にもおすすめです。
主な機能
- 基本レジ機能
- 商品管理機能
- 顧客管理機能
- 在庫管理機能
- 売り上げ分析機能
月額料金 | 980円〜 |
初期費用 | 0円 |
無料トライアル | 30日間無料 |
iOS | ◯ |
Android | ✖️ |
2020年10月現在/詳細は公式サイトを確認
画像·データ出典:NEXPO POSレジ公式サイト
カラーミーショップ
特徴
ネットショップ運営サービスとして有名なカラーミーショップではスマホから簡単に在庫管理が可能になるアプリも提供しています。
PCがなくても手軽に在庫管理、発送管理ができるのでスマホで倉庫の在庫状況を確認しながら発送作業を行うことができます。アプリ版では単純な在庫数だけでなく、直近1週間で在庫数が0になった商品を絞り込んで検索することができるので効率的な在庫管理、発注管理ができます。
主な機能
- 通知機能
- 検索機能
- 情報閲覧機能
- 編集機能
月額料金 | 834円〜 |
初期費用 | 0円 |
無料トライアル | 30日間無料 |
iOS | ◯ |
Android | ◯ |
2020年10月現在/詳細は公式サイトを確認
画像·データ出典:カラーミーショップ公式サイト
無料で利用できる在庫管理アプリ4選
ZAICO(スマート在庫管理)
特徴
ZAICOはシンプルで使いやすい操作性と無料で利用することができる点から100,000人以上のユーザーから導入されている実績があるクラウド在庫管理ソフトです。
スマホからの利用ではQRコードスキャン、バーコードスキャンが可能になります。スマホからのスキャンが可能な在庫管理アプリの中でも無料プランでもスキャン機能を利用できるのはZAICOの特徴と言えます。
主な機能
- 登録機能
- 検索機能
- 編集機能
- QRコードラベル作成機能
- データエクスポート機能
月額料金 | 0円〜 |
初期費用 | 0円 |
無料トライアル | 2週間無料 |
iOS | ◯ |
Android | ◯ |
2020年10月現在/詳細は公式サイトを確認
画像·データ出典:ZAICO公式サイト
ロジクラ
特徴
ロジクラは基本機能を永久無料で利用することができるクラウド在庫管理システムです。
PCはもちろん、iPhoneからでも利用することが可能なので場所を選ばずに入出荷処理や在庫の確認ができます。クラウド型のシステムなので複数人で在庫状況の把握、管理が可能になることから10,000社以上での導入実績があります。
主な機能
- 入荷登録機能
- 在庫管理機能
- 出荷管理機能
- API連携機能
月額料金 | 0円〜 |
初期費用 | 0円〜 |
無料トライアル | 無料プランあり |
iOS | ◯ |
Android | ✖️ |
2020年10月現在/詳細は公式サイトを確認
画像·データ出典:ロジクラ公式サイト
Amazon Seller
特徴
Amazon Sellerは受注管理や在庫管理など基本的な機能を備えつつもAmazonでの商品検索や出品に便利な機能も多数搭載していることが特徴的なアプリです。
Amazonに出品しているという方でもあれば非常に便利に感じる機能が搭載されており、スマホから利用できることで時間や場所を選ばない商品管理が可能になります。利用するにはAmazon出品アカウントが必要となります。
主な機能
- 売り上げ分析機能
- 在庫管理機能
- 出荷管理機能
- 検索機能
月額料金 | 0円〜 |
初期費用 | 0円〜 |
無料トライアル | なし |
iOS | ◯ |
Android | ◯ |
2020年10月現在/詳細は公式サイトを確認
画像·データ出典:Amazon公式サイト
Tana
特徴
Tanaは複数のメンバーとの在庫管理を可能にするクラウド在庫管理サービスです。
在庫を複数人で共有して把握することができるので離れた拠点にいるメンバーとも簡単に在庫状況の把握ができます。スマホアプリ版ではカメラを使ってバーコードのスキャンができるので専用のハンディターミナルを購入する必要がなくなります。
英語にも対応しているので海外拠点を持つ企業にもおすすめです。個人で利用するという場合は期限の制限なく無料で利用することができます。
主な機能
- 在庫管理機能
- バーコードスキャン機能
- 棚卸し機能
- 英語対応
月額料金 | 0円〜 |
初期費用 | 0円 |
無料トライアル | 無料プランあり |
iOS | ◯ |
Android | ◯ |
2020年10月現在/詳細は公式サイトを確認
画像·データ出典:Tana公式サイト
無料の在庫管理アプリを利用するメリット
コストを抑えて在庫管理ができる
無料の在庫管理アプリを導入する最大のメリットは費用を抑えて在庫管理ができるという点になります。
単純な初期費用や月額利用料金だけでなく、スマホからであればカメラを使ってのバーコードスキャンが可能なので専用の機器をわざわざ購入する必要がありません。
PCよりも手軽なので実際に倉庫に行って在庫状況を確認しながらの出荷作業も可能になります。
試験的に運用することができる
無料の在庫管理アプリであれば、初めて在庫管理システムを導入するという企業でも費用の負担なく在庫管理システムを体験することができます。
また、無料の在庫管理アプリは使える機能が最低限のものに制限されているものも多く、逆にいえばシンプルに使うことができるというメリットにもなります。
無料のアプリで試験的に運用してみて、その上でさらに自社にとって必要な機能はどんなものか、追加したいオプションは何かを考えてから本格的な運用に移すことができるというメリットが生まれます。
無料の在庫管理アプリの注意点
小規模向けである
無料の在庫管理アプリは利用できる人数が1名までであったり、登録できる商品数が少ないことが多いので複数のECモールに出品しているような大規模経営をしているという場合には満足に使用感を試すことは難しいです。
利用にあたっては、人数の制限と登録可能な商品数を確認することが重要です。
機能が制限されている
無料の在庫管理アプリは有料アプリと比べて利用できる機能に制限がかけられているものが多く、特に入庫・出庫管理機能や棚卸し機能は無料版では使うことができないというケースがあるので、これらの機能を利用したい場合は有料のアプリを検討するようにしましょう。
セキュリティ面を確認
スマホやタブレットから手軽に在庫管理ができるというメリットはありますが、PCでの管理と比較すると情報漏洩に繋がるリスクが高いというデメリットがあります。
特に、複数人で運用する場合、人の目につきやすい場所にスマホを置いたまま倉庫にいってしまうなどトラブルの危険性が高まります。
在庫管理に使用するデバイスはプライベートのものを使わずに社用のものに限定するなどの対応が必要となる場合があるので注意が必要です。
在庫管理アプリを利用するメリット
在庫管理の効率化
無料の在庫管理アプリでももちろん効率化することは可能ですが、有料版であれば、利用できる機能も増えるのでより効率化することができます。在庫管理に関する機能だけでなく、棚卸しや出荷管理機能などを利用することで様々な業務を効率化することが可能になります。
時間や場所を問わずに利用できる
スマホやタブレットからでも利用することができるので倉庫にいかなくても在庫管理ができ、複数人での管理も可能になります。離れた拠点に倉庫があってもクラウド上でリアルタイムの在庫状況を反映してくれるのでいつでも正確な在庫管理ができるというメリットがあります。
ヒューマンエラーの防止が可能に
在庫管理アプリを利用することでいつでも正確な在庫数を把握できるようになります。
エクセルなどで管理していた時には、目視で商品を数えて商品数を入力していたということもあるかと思いますが、この場合は数え間違いなど在庫の見落としで正確な在庫数の把握ができずにいたというケースもあります。
在庫管理アプリであればクラウド上でいつでも正確な在庫数がリアルタイムで反映されるのでヒューマンエラーが起きる心配もありません。
低コストで導入できる
在庫管理アプリは無料で提供されているものも多く、有料のものでも比較的安価に導入することができます。
また、スマートフォンやタブレットを使って在庫管理ができるため、セキュリティ面の問題などはありますが普段から使用しているデバイスを使った在庫管理ができるため、専用の機器を購入するコストを節約することができるというメリットがあります。
在庫管理アプリを効率的に利用する方法
倉庫での保管場所を決めておく
在庫管理アプリを利用すれば正確な在庫数が把握できるようになりますが、在庫がどこにあるのかわからなくては意味がありません。
カテゴリーや名前順など従業員全員がしっかりと在庫の位置を把握できるように保管場所を決めておくことが重要です。
運用のルールを決めておく
スマホやタブレットから利用することができるのが在庫管理アプリのメリットにして注意点でもあるので、普段から利用しているデバイスをそのまま在庫管理に活用する場合は、セキュリティ対策についても事前に決めておく必要があります。
特に、複数人で運用する場合は業務用のデバイスを用意することや、持ち歩く際にはストラップなどをつけて身の回りから離さないようにするなどの運用ルールを設定しておくと良いでしょう。
PCでの在庫管理との違い
デバイスを持ち歩いて管理できる
据え置きのPCでの在庫管理と比較した場合、在庫管理アプリはスマホやタブレットなど手軽に持ち歩くことができるデバイスを使用して在庫管理ができるので、実際に商品の確認をするためにデバイスを持って倉庫に行くことができます。
商品の画像や位置情報などをデバイスで確認しながら在庫確認ができるので、より正確な出荷作業を実現できます。
使いやすい
在庫管理アプリはPC向けの在庫管理システムと比べて、普段から使用しているスマホの操作感そのままに利用できるものが多いです。
複数の従業員で在庫管理をするというような場合でも、スマホからシンプルに利用できるアプリであれば操作に関する説明は最小限ですぐに利用開始することが可能です。
自社にあった在庫管理アプリの導入を
在庫管理アプリは無料で利用できるものも多く、自社の規模次第ではコストをかけることなく在庫管理を効率化することが可能です。
最低限のシンプルな機能で利用できるアプリから始めて、自社の成長に合わせて有料版のアプリやオプションを追加すればより効率的に幅広い業務をこなすことができるでしょう。
無料のトライアルを提供しているアプリもあるので、まずは試験的に運用してみて自社の在庫管理に必要な機能が何かを把握するのも有効です。