新型コロナウイルスによって在宅時間が増えたこともあり、EC市場は競争が激化しています。
競合に打ち勝つためにも、ECサイトでの顧客管理は欠かすことができません。
本記事では、EC向けのCRMについて解説しますので、参考にしてください。
EC向けCRMとは
EC向けのCRMとは、リピーター獲得、顧客のファン化に役立つ機能が搭載されたCRMのことを指します。
CRMは、顧客情報を一元管理し、顧客との良好な関係を構築、リードの育成や既存顧客のリピート化などにつなげるマーケティングに活用、売上拡大につなげることができることから、幅広い業界で導入されています。
ECサイトでは、売上を拡大していくためには顧客のリピート化・ファン化が必要不可欠となるため、顧客一人ひとりに最適化されたマーケティングが重要です。
そのため、CRMを活用し、顧客情報を性別や年齢、購入履歴、訪問頻度といった詳細な情報でセグメント化、顧客ごとに最適化された情報を配信できるECサイト向けのCRMの需要が高まっています。
おすすめの類似EC向けCRM
類似サービス: 楽楽リピート
(4.5)
月額費用 | 要問い合わせ | 無料お試し | 要問い合わせ |
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初期費用 | 要問い合わせ | 導入実績 | 要問い合わせ |
楽楽リピートとは、株式会社ネットショップ支援室が運営しているECカートシステムです。 D2Cビジネスの施策・分析などに必要な機能をオールインワンで搭載しており、広告や物流など、多数の他社システムと提携しています。 「広告をかけても売上が伸びない」、「購入情報の管理が煩雑化している」、「LTVが上がらない」といった課題を感じている方におすすめのサービスです。
フォーム一体型のLPでCVR向上
楽楽リピートは、これまでに自社で50店舗以上のECサイト運営をしてきた定期通販・リピート通販のノウハウだけでなく、700社以上のD2C事業社の声をカートシステムに落とし込んでいます。
アップセル・クロスセル施策で売上拡大
楽楽リピートでは、購入フローの確認画面で定期コースやより上位の商品をおすすめ表示することで、アップセル施策を実施することができます。
パーソナライズ診断でCRM施策が可能
パーソナライズ診断機能を利用することで、サイト訪問者にいくつかの質問を投げかけ、回答をもとに自動でスコアリングすることができます。 スコアリングの数値によって、回答者の好みや傾向に合わせた商品を同一ページ上で提案できるようになります。
おすすめのEC向けCRM
カスタマーリングス
特徴
カスタマーリングスは、株式会社プラスアルファ・コンサルティングが提供しているMAツールです。
カスタマイズ不要でデータの統合や分析が可能で、幅広い企業で導入されています。
来店履歴やアンケートの回答結果をベースに、顧客情報をセグメント、最適化された情報配信を行うことができます。
また、自社独自のセグメントを作成し、分析や施策に役立てることも可能となっています。
料金
- 初期費用:要問い合わせ
- 月額料金:要問い合わせ
※価格情報は2023年6月時点のもの
うちでのこづち
特徴
うちでのこづちは、株式会社E-Grantが運営しているECサイト向けのCRMです。
ECサイトの運営において重要な、顧客の見える化を実現し、LTV分析などの多角的な分析を可能とします。
ECサイト運営に必要な機能を豊富に搭載しているため、複数のツールを併用する煩わしさがなく、コンバージョンの低下といった問題を解消することができます。
サポート体制にも優れ、顧客満足度が高いサービスです。
料金
- 初期費用:要問い合わせ
- 月額料金:29,800円〜
※価格情報は2023年6月時点のもの
Synergy!
特徴
Synergy!は、豊富な機能を活用して顧客データの分析、最適なマーケティング施策を実施することができるCRMです。
顧客情報をデータベースとして一元管理することができ、フォームやアンケートの作成といったマーケティング施策を実施することができます。
また、メールやLINEでの情報配信、アプリプッシュによる通知も可能です。
外部データとの連携によって、顧客に合わせた広告の出稿を行うこともできます。
シンプルなデザインで設計されているため、操作性にも優れています。
料金
- 初期費用:118,000円
- 月額料金:15,000円〜
※価格情報は2023年6月時点のもの
MakeRepeater(メイクリピーター)
特徴
MakeRepeater(メイクリピーター) は、GMOメイクショップ株式会社が運営しているメールを活用したマーケティングツールです。
テキストメールをはじめ、HTMLを活用したメールなど、様々な形式のメール配信に対応しています。
顧客管理機能も備えており、リピーター施策に活用することができます。
コーディングの知識は不要で、直感的に操作できる点も優れています。
HTMLエディタがわかりやすいため、ドラッグ&ドロップの操作だけでもメールを作成、編集することができます。
また、メールの配信効果を測定する機能が搭載されているため、メールの開封率やクリック率など、詳細なデータを把握してマーケティングに役立てることが可能です。
料金
- 初期費用:33,000円
- 月額料金:11,000円〜
※価格情報は2023年6月時点のもの
LTV-lab
特徴
LTV-labは、リピーター育成を目的に開発されたEC向けのCRMです。
顧客情報を見える化し、顧客育成プログラムの立案、PDCAを自動で回すことが可能となります。
初回リピート件数の増加や、購入単価アップなどにつながる施策を立案、LTVの最大化を目指します。
また、購入商品や金額、購入期間をベースとしてセグメント化し、最適な方法でアプローチすることが可能です。
料金
- 初期費用:50,000円
- 月額料金:30,000円〜
※価格情報は2023年6月時点のもの
Visionary
特徴
Visionaryは、店舗ビジネス向けの顧客管理システムとなっています。
顧客情報を一元管理することができ、情報の集計、分析を容易にします。
拡張性にも優れており、柔軟なカスタマイズが可能となっています。
ECサイトとリアル店舗の顧客情報を一元化し、顧客の行動履歴に基づいたセグメント化、マーケティング施策につなげることが可能です。
料金
- 初期費用:100,000円
- 月額料金:100,000円
※価格情報は2023年6月時点のもの
MOTENASU(モテナス)
特徴
MOTENASUは、顧客情報の管理や、顧客獲得につながる施策を実施できるMAツールです。
問い合わせフォームや会員フォームの作成が可能で、面倒な手間を抑えて自動化することができます。
顧客ごとのタイプを見極め、一人ひとりに最適化されたダイレクトメールの自動送信が可能です。
また、配布物発注システムを導入し、顧客にマッチする広告を自動で発行することもできます。
料金
- 初期費用:300,000円
- 月額料金:100,000円〜
※価格情報は2023年6月時点のもの
EC向けCRM選定のポイント
操作性を確認
優れた機能を多数搭載していても、操作性が悪く、担当者が使いこなせなくては浸透しないでしょう。
また、特定の人がだけが利用できるようなシステムでは、属人化を引き起こす原因ともなり、担当者引き継ぎなどで問題が発生する可能性もあります。
無料トライアルを提供しているサービスも多いため、まずは、システムに触れる可能性がある複数人で操作をしてみて、使いやすさを確認すると良いでしょう。
どのようなセキュリティ対策を実施しているか
CRMは、重要な顧客データを取り扱うため、セキュリティが強固なシステムを選ぶ必要があります。
セキュリティ対策が十分にされていないと、外部からの攻撃に対して、大切な顧客データが流出してしまう可能性があり、そうなるとユーザー数が減少、企業としての信用性に傷がつきます。
ECサイト向けのCRMを導入する際は、どのようなセキュリティ対策を実施しているか、過去に情報漏洩のトラブルはなかったかを確認しておきましょう。
既存システムとの連携ができるか
ECサイト向けのCRMは、カートシステムや分析ツールといった外部システムと連携させることで、幅広い活用が可能となります。
そのため、導入前に、既に自社で利用しているツールと連携することができるのかを確認しておきましょう。
既に利用しているシステムがない場合は、様々なツール連携できるサービスを選んでおけば、将来的なニーズにも対応しやすくなります。
サポート体制を確認
運用方法や操作方法に不明点が発生した場合でも、電話やメール、Webから手軽に問い合わせができるサービスを選ぶことで、運用を止めることなく利用できます。
また、導入段階からサポートしてくれるサービスや、ECサイトの構築代行をオプションとして提供しているサービスもあるため、導入に不安がある方はこれらのサービスを選ぶのも良いでしょう。
一部のサポートが有料となっているサービスもあるため、まずは問い合わせてみることをおすすめします。
EC向けCRMを導入するメリット
顧客情報を一元管理できる
CRMは散在している顧客情報を一元化して管理することができます。
わかりやすい画面で設計されているツールも多いため、初心者の方でも手軽に顧客情報を管理できる点がメリットです。
顧客の氏名や住所といった基本的な情報はもちろんのこと、購入した商品やサイトへの訪問率といった詳細なデータを蓄積し、条件を絞って検索することもできるため、データ管理の手間を効率化することができます。
業務効率化につながる
CRMは、顧客情報だけでなく、問い合わせ情報など様々なデータを管理することができます。
データの検索に複数のツールを導入する必要もないため、煩雑化も起きにくい点が優れています。
クラウド型のサービスが多く、時間や場所を選ばずに顧客管理ができる点もメリットです。
マーケティングを簡略化することができる
EC向けのCRMを導入することで、顧客一人ひとりの情報を蓄積し、最適化されたアプローチをすることが可能となります。
多角的な分析が可能なツールも登場しており、リピート獲得や新規顧客獲得にデータを役立てることができます。
CRMで管理している顧客情報をもとに、施策を実施し、効果測定、改善を繰り返すことで、マーケティングを簡略化することが可能となります。
社内連携の強化につながる
クラウド型のCRMが多く登場していることもあり、蓄積されたデータを複数人が同時に確認することが可能となります。
情報を編集した際は、リアルタイムに更新されるため、社員間で情報認識に齟齬が起こることを防ぐこともできます。
部署やチームを横断して情報共有ができるため、ナレッジの蓄積や共有にも役立ちます。
EC向けのCRMを導入して売上拡大につなげよう
EC向けのCRMについて解説しました。
顧客情報を一元管理し、最適化されたマーケティング施策を実現し、売上拡大につなげるためにも、ぜひCRMの導入を検討してみてください。