ピグマリオン効果とは?初心者にもわかりやすく解説!ハロー効果との違いや、ビジネスでの活用方法について

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    人は、他者から期待をかけられることにより、仕事や学習において成果を上げやすくなるという考え方があります。

    これを「ピグマリオン効果」と呼びます。

    このピグマリオン効果を人材育成に活用する企業も増えています。

    本記事ではピグマリオン効果の概要やビジネスでの活用方法について解説いたします。

    ピグマリオン効果とは?その意味と、過去の実験結果について

    ピグマリオン効果の概要と、過去に行われた実験について紹介します。

    ピグマリオン効果とは?

    ピグマリオン効果とは、アメリカの心理学者ローゼンタールが提唱した心理学の用語で、他者からの期待を受けることによって、仕事や学習において成果を出しやすくなるという現象のことです。

    期待を込めた態度で言葉をかけることで、学習意欲が高まったり業務効率が上がったりという好ましい結果が得られるという心理効果です。

    もともとは教育現場で使われていたものですが、昨今では企業における人材育成でも効果が期待され、活用しようとする動きがあります。

    ピグマリオン効果の実験

    ピグマリオン効果を提唱したローゼンタールが行った実験があります。

    サンフランシスコの小学校で、あるテストを行います。問題は一般的な知能テストなのですが、担当する教師に「この先数ヶ月で、飛躍的に学力が伸びる生徒を判別するテスト」と嘘の説明でテストを実施します。

    1度目のテストのあと、結果に関係なく一部の生徒を無作為に選別し、教師に「学力が伸びる生徒」として名簿を渡します。

    数ヶ月の後、同様のテストを実施した結果、学力が伸びるとされたグループの生徒の成績が向上したというものです。

    この結果をもたらした要因は、教師が名簿の生徒を期待のこもった目で見たことや、一部の生徒も教師の期待を意識したことである、とローゼンタールは報告しています。

    ピグマリオン効果の活用事例をご紹介

    ピグマリオン効果は子育てから、教育現場、企業における人材育成までさまざまな場面で活用されています。

    子育てや教育現場での活用

    親や先生が褒めるという行為は、子供に自信をもたせ意欲を引き出し、学力や技能を向上させる効果があります。

    例えば「◯◯さんは字が丁寧で上手だね」「◯◯さんは計算問題を解くのが早くてすごいね」と褒められた子供は、さらに字を丁寧に書くことや、計算問題を早く解くことを意識するようになります。

    褒められることで、大人からの期待や承認を感じとり、さらに褒められたいとがんばるようになるのです。

    ビジネス現場での活用

    褒められることで期待を感じ、がんばるのは子供だけではありません。

    現場で部下のOJTにあたる上司も、ピグマリオン効果を意識すると部下の成長を促すことができます。

    ミスが多い、やる気が今ひとつ感じられないといった、つい叱責したくなる部下がいる場合、叱ったり注意したりするだけでは改善が図れないこともあります。

    欠点を指摘するばかりでなく、長所を伸ばす言葉かけで期待を伝えることで、部下は前向きに業務に取り組むようになります。欠点の修正はその後でも良いのではないでしょうか。

    ピグマリオン効果と人材育成について

    ピグマリオン効果を人材育成に活用する企業が増えていることは前述の通りです。

    人材育成の分野では「動機づけ」に関連して活用されることが多く、「期待のかけ方」により良い効果が得られるか、そうでないかは違ってきます。

    ピグマリオン効果に否定的な意見をもつ学者もいて、その主張の根拠は「期待とは何か?」が明確に定義されていないため、再現性に欠けるという点にあります。

    たしかに、一方的に本人が望んでいない期待を押し付けた場合、逆の結果を生むこともあるでしょう。人材育成で成果を上げるには、本人の得意分野を伸ばし、主体性を促す期待のかけ方が正解であるといえます。

    ピグマリオン効果とハロー効果、ホーソン効果の違いとは?

    ピグマリオン効果と混同しやすい心理効果がいくつかあります。ここではそれぞれの違いを整理します。

    ハロー効果

    ハロー効果は後光効果とも呼ばれ、ある一分野において秀でた能力をもった人物は、「そのほかの分野でも優れた能力をもっているに違いない」という錯覚を起こす現象のことをいいます。

    また反対に、一部の欠点が目についたことで、その人物そのものを「有能ではない」と判断してしまうような認知のエラーです。

    主に、人事評価における「評価エラー」の原因として扱われることが多く、ピグマリオン効果とは構造と使用される分野が異なります。

    ホーソン効果

    ホーソン効果とピグマリオン効果は類似性があるため、混同しやすく注意が必要です。

    ピグマリオン効果は、他者の「期待」が動機づけにつながるのに対し、ホーソン効果は他者の「注目や関心」が動機づけにつながるとするものです。

    自分に関心を寄せ、注目してくれている人に応えたいという心理が働き、良い結果を生むのがホーソン効果です。

    ピグマリオン効果をビジネスシーンで活用するポイント

    ビジネスシーンでピグマリオン効果を活用するには、以下の5つのポイントに注意すると良いでしょう。

    裁量を与える

    「期待している」と言葉をかけ、仕事を任せたのであれば裁量をもたせ、見守ることが重要です。

    「君に任せた」といっておきながら、上司が細かく口出しすると「期待している」という上司の言葉は、部下にとっては口先だけの発言と感じてしまう恐れがあります。

    こうなると部下の自主性や、やる気は削がれ、好ましくない結果をもたらします。

    必ず言葉で伝える

    部下とは信頼関係ができているのであえて言葉で伝えなくても大丈夫、と考えているのであればそれは間違いです。

    期待は言葉でしっかりと伝える必要があります。ほかのスタッフがいる前で、期待していることを伝えると効果的です。

    努力すれば達成できる課題を与える

    部下の実力に応じ、努力することで乗り越えられるハードル(課題)をいくつも用意し、それをクリアしつづけることで、小さな成功体験を積み重ねてもらいます。

    そのつど、期待の言葉を投げかけ、達成できたら一緒に喜び、次の課題に導きます。成功体験の積み重ねは大きな自信につながり、より難易度の高い業務に向かう意欲となります。

    褒める

    褒められて嫌な気持ちになる人はいません。褒めることはモチベーションを維持・向上させる最大の要因となります。

    褒めてばかりでは良くないとする考えもあります。ときには叱咤激励や、指摘・注意が必要な場面もあるでしょう。両者はバランスが肝心です。

    自分を褒めてくれる人の叱咤激励や、指摘・注意は部下の心に響くものです。モチベーションを下げることなく、部下を正しい方向に導くための重要なポイントではないでしょうか。

    過剰な期待をかけすぎない

    期待をかけすぎることで、逆効果となる場合があります。

    過剰な期待は、本人のプレッシャーとなります。「期待に応えられないダメな自分」というマイナスの感情を引き起こし、自信を喪失させます。

    言葉で期待を伝えることは大切ですが、部下の性格や能力にあわせた配慮も必要です。

    ピグマリオン効果を活用して効果的な人材育成を

    一人ひとりの性格や能力にあわせ、適切に期待の言葉をかけつづけることは、部下の成長や意欲の向上につながります。

    ピグマリオン効果は、部下のモチベーション管理に活用できます。部下に期待をもち、その期待を言葉で伝えることは、組織を活性化させる重要な要素であるといえます。

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      執筆者  STRATE編集部

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