目標管理システムの導入費用相場
目標管理を行う上では、部門を横断した目標共有が必要となるため専門的なシステムの導入がおすすめです。
目標管理ツール・目標管理システムは設定した目標に対して社員やチームがどのように取り組んでいるのか、進捗状況や達成状況を把握しやすいという特徴があります。
主要な目標管理ツールにおける初期費用の相場は15万円〜30万円程度なっています。ですが、ベンダーによっては初期費用が非公開となっているサービスも多いので、その場合は問い合わせが必要となります。
クラウド型のサービスでは月額料金が発生しますが、料金相場としては月額2万円〜4万円程度が相場です。
クラウド型のサービスにみられる特徴として、無料のトライアルを提供しているサービスも多いので導入前にしっかりと機能性や操作性を確かめることができます。
目標管理をする上での注意点
個人の目標と企業としての目標を関連づける
目標管理では個人が設定した目標が組織や企業の目標と連動していることが重要です。
社員が自分で設定した目標を達成することで組織の目標達成にも貢献することとなるため、目標設定においては上司も必ず一緒に確認してストレッチな目標ではなく、努力次第で達成できる目標を設定するようにしましょう。
目標管理を評価制度にしない
企業によっては、自社の評価制度に目標管理を取り入れてしまうケースがあります。
目標管理を人事考課の参考にすること自体は悪いことではないのですが、目標管理自体が評価制度となってしまうことで、目標の達成が組織の成長につながるという目標管理本来の意義を見失ってしまう可能性があるため注意が必要です。
また、目標設定の際に、努力をしなくても達成できる目標しか設定しなくなってしまうリスクもあるため、組織の成長につながりにくくなってしまう可能性があります。目標管理は評価制度の参考にする程度にしましょう。
フィードバックを行うようにする
社員の目標達成のためには、進捗確認の際に上司によるフィードバックを行うと効果的です。
目標が達成できそうなペースで進んでいるのか、達成が難しい場合はどこを改善すればいいのか、目標達成のためにどんな努力を行ったのかなどしっかりと意見を聞いた上で具体的なフィードバックを行いましょう。
また、フィードバックを定期的に行うことは、部下とのコミュニケーションにもつながるため人事評価の際に不信感を抱かれる危険性が低くなります。
目標管理に対する社内周知を広める
新しい制度やシステムを導入する際は、社内での理解度を深めてから導入すると定着しやすくなります。
目標管理制度の導入を成功させるためにも、なぜ制度を導入するのか、導入することで得られるメリットなどを事前に説明して社員に理解してもらうことが重要です。
管理職においても、勉強会や外部の人事領域に関するプロを招待してセミナーを実施してもらうなど、目標管理に関する知見を深めると良いでしょう。