「エバンジェリスト」とは？｜人事用語

エバンジェリストとは

１．エバンジェリストとは

エバンジェリストとは、evangelist（伝道師）に由来し、ITに関する業界の動向や、製品に関する情報を、一般利用者や顧客に対して、分かりやすく説明し、当該製品の認知度を向上させる人物を意味します。

テクニカルエバンジェリストとも呼ばれ、1980年代に、パソコンメーカーが、パソコンの必要性や、他社製品との比較を行ったことが発端となり、IT業界の中で、広く認知されるようになりました。

テレビショッピングや通販番組、特集等で、家電等の便利な機能について、一般利用者に対して分かり易く解説している番組を見たことがあるかと思います。

家電のプレゼンテーションと同様に、セキュリティソフトや、文書作成ソフト、動画編集ソフト等の専門的なIT製品について、分かり易く説明してくれる人をイメージしてもらえればよいかと思います。

IT技術は、誕生して以降、わずか数十年の間に、劇的なスピードで進化を遂げ、日常生活に欠かせないテクノロジーとなりました。

その一方、技術難易度が高く、難解である事に加え、変化のスピードが速すぎるために、一般利用者が常に最新情報を理解するのは困難です。

そこで、製品説明に加え、IT業界全般の動向や、他社製品との客観的な比較等を、一般利用者に分かり易く説明することで、利用者の当該製品への理解度やリテラシーが向上し、利用が定着するとともに、更なる利用拡大が見込まれると考えられています。

２．エバンジェリストの特徴

・ITにかかわる専門的な知識を持ちつつ、利用者の目線に立って、利用者が理解できる用語やイメージに基づいて易しく説明することが求められます。
・自社製品のメリットだけでなく、製品や業界全体の動向を踏まえたメリットやデメリットを、客観的かつ中立的に説明することで、利用者からの信頼が生まれます
・利用者にとって不要な機能の押し売りではなく、当該製品を利用する企業の立場にたち、どのような課題を解決するのかを具体的に提案することが求められます

エバンジェリストの使い方・例文

・○氏は、IT業界や製品に関する知識が豊富であり、説明も上手であることから、エバンジェリストの資質がある
・次回のセミナーにおいては、自社製品の紹介に先立って、エバンジェリストの○氏に、業界の動向に関する説明の時間を設ける