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「インシデント・プロセス」とは?|人事用語

インシデント・プロセスとは

1.インシデント・プロセスとは

インシデント・プロセスとは、事例に基づくケーススタディの一つで、実際に起こりえる事象(インシデント)による、具体的な問題を提起し、事実を収集しながら問題解決を積み上げて解決する方法です。

アメリカの大学教授によって発案された事例研究法であり、実際の問題に対する解決方法を検討する過程で、参加者の情報収集力や分析力、判断力等が養われます。

また、問題解決の過程で、参加者同士の情報交換や、ヒアリング、プレゼンテーション等を行い、チームワークや協調性、想像力を高めることも期待されます。

2.インシデント・プロセスの手順

インシデント・プロセスには、5つの手順があります。

(第一ステップ)インシデントの提示
・実際に発生した問題の中から、難易度が高く、解決が困難だった事象を具体的に提示します
・その場面をより詳細に共有できるように、事象の提示者に対して、質問を繰り返します

(第二ステップ)事実の収集
・事象の背景にある事象を収集します
・質問については極力、他の参加者と協力して質問内容を考え、質問が偏らないように工夫をします
・回答者は、主観的な意見を避け、事実を端的に回答します
・全体像を創造しながら質問を心掛け、事象の解決につながる事実を集約します

(第三ステップ)問題点の整理
・参加者間で問題点を整理し、具体的な解決策をまとめます
・自分なりの全体像を明確にし、意見を述べ、参加者間の意見を比較検討します

(第四ステップ)グループワーク
・参加者をグループ分けし、問題点について協議し、各グループでリーダーを設定し、グループとしての意見を集約します
・各グループの中で、解決策とその理由を整理し、グループごとに発表を行います

(第五ステップ)全体の反省及び感想
・全参加者に対して、グループでの意見や、個人の意見を踏まえ、何を学んだのかや感想等を、参加者間で共有します
・全体を振り返り、事例に対するそれぞれの取り組みや、参加者間での協議、グループワークの成果については、どのような事が得られたのかを発表します

インシデント・プロセスの使い方・例文

・インシデント・プロセス法による、事例の検証によって、問題解決のための実践的な力が養われる。
・○○プロジェクトにおいて直面した、課題解決については、プロジェクトメンバーの育成のために、インシデント・プロセス使い検証を行う。

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