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「インターバル制度」とは?|人事用語

インターバル制度とは

1.インターバル制度とは

インターバル制度とは、勤務時間の開始から終了までの間に、一定の休憩時間をインターバルとして確保する制度を意味します。

従来の日本企業においては、「24時間戦えますか」のCMキャッチコピーに代表されるように、長時間労働が美学とされていました。

近年、長時間労働を起因とした過労死や、うつ病などのメンタルヘルスケアへの対応は、社会問題として注目を集めるようになりました。

また、働き方改革の一環として、ライフワークバランスを重視し、多様な働き方を尊重する制度への取り組みが、各企業で浸透しています。

こうした背景を踏まえ、厚生労働省が主体となって、インターバル制度の導入にかかる各種目安を定めています。

・勤務終了から、翌勤務開始までのインターバルは最低11時間以上
・勤務終了が所定よりも遅くなった場合は、始業時間を遅らせたり、所定の労働時間を短縮する等の措置を行う
・所定の時刻以降の労働を禁止し、インターバル時間が確実に確保できる措置を行う

2.インターバル制度導入のメリット

インタバル制度はあくまで企業の努力目標であり、義務ではありませんが、導入することによって以下のようなメリットがあります。

・従業員の精神的、肉体的な健康改善に伴う、労働生産性の向上

長時間労働が蔓延する職場では、従業員の精神的、肉体的な疲労が蓄積され、労働生産性が低下している可能性があります。
こうした職場では、新しいイノベーションや業務改革が行われにくく、従業員のモチベーションも低下し、離職に発展する可能性が高くなります。
また、慢性的な疲労により、肉体的な病気や、心の病にかかる可能性も高くなり、突然の休暇や長期休職等に発展し、更に生産性が低下する可能性があります。

・働き方改革の実現による、人材の確保

育児や介護、副業等の働き方改革は、長時間勤務の職場では困難であり、従業員のライフワークバランスを重視するためには、労働生産性を向上し、十分なインターバルを確保することが前提となります。
こうした、働き方改革を尊重する労働環境の整備により、優秀な人材を確保し、離職率を低下させる効果が期待されます。

インターバル制度の使い方・例文

・インターバル制度を導入した結果、当社は22時以降の残業は一切禁止となった。
・システム障害等により、深夜まで勤務した場合は、インターバル制度に基づき、次回出社迄には11時間以上のインターバルをとる必要がある。

動画で解説


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