SEOを成功させて、Webサイトへのアクセス数を増やすためには、「YMYL」を理解することが大切です。
YMYLのことを知らずにWebサイト運営を行うと、Googleからの評価が下がってしまい、検索順位や集客率の低下につながるリスクがあるのです。
本記事で、YMYLの意味、対象ジャンル、具体的な対策方法、YMYLとEATなどをわかりやすく解説していきます。
YMYLとは何か?その意味を詳しく解説
最初に、YMYLがどんなものなのかについて見ていきましょう。
YMYLの意味
YMYLは、「Your Money or Your Life」の略語です。
日本語に訳すと、あなたのお金と人生といった意味になります。
YMYLの定義について
YMYLの提唱しているのは、検索エンジンで有名なGoogleです。
Google社は検索品質評価ガイドライン上で、YMYLに関して以下のように定義しています。
“ページやトピックの中には、個人の将来の幸福、健康、経済的安定、安全などに影響を与える可能性があるものがあります。当社では、このようなページを「Your Money or Your Life」ページ(YMYL)と呼んでいます。”
(General Guidelinesの 2.3 Your Money or Your Life (YMYL) Pagesより引用)
Google社はこのYMYLを提唱することで、個人の将来の幸福、健康、経済的安定、安全などに影響を及ぼすWebコンテンツに対して、より高いクオリティを求めているのです。
YMYLのSEOにおける重要性
次は、YMYLがなぜSEOにおいて重要なのかについて解説します。
SEOとは?
その前に、SEOについて簡単に見ていきましょう。
SEOは、「Search Engine Optimization」の略語です。
日本語では、検索エンジンを最適化という意味になります。
このSEOは、検索エンジン上で、Webサイトを上位に表示させることを目的としています。
上位に表示されることで目立ちやすくなり、Webサイトへのアクセス数が増えやすくなるのです。
YMYLが重視される理由
SEOでは、キーワードの選定や被リンクを増やすなど、さまざまな対策を行い、上位に表示させることを目指します。
ただ、SEOを重視しすぎると、Webサイトの内容が疎かになってしまう可能性があるのです。
たとえ、上位に表示させることに成功してアクセス数が増えたとしても、肝心のWebサイトの内容が薄っぺらくなってしまう場合や検索用のテキストや広告だらけのアフィリエイトサイトだったら、ユーザーはすぐに離脱してしまうことでしょう。
反対に、Webサイトの内容が良質なものならば、ユーザーが長く留まることやリピーターになる確率が高くなります。
アクセス数が増えていき、見込み客も集まりやすくなることでしょう。
つまり、YMYLはWebサイトを訪問したユーザーを惹きつけるために、とても重要なものなのです。
YMYLとEATの違いについて
Googleは、YMYLのほかに、EATについても重視しています。
EATの意味
EATは、以下の3つ単語の頭文字を取った造語です。
- Expertise(専門性)
- Authoritativeness(権威性)
- Trustworthiness(信頼性)
Google社は、Webサイトのクオリティを正しく評価するために、これら3つをSEO対策における重要な概念としているのです。
YMYLとEATの違いはジャンル
YMYLは、ニュース、金融、健康など特定のジャンルに関するWebコンテンツのクオリティが重視されています。
YMYLのジャンルについては、次の項目で触れていきます。
一方、EATでは、特定のジャンルに限らず、全般において専門性や信頼性が重視されているのです。
YMYLとEATのどちらも、Google社やユーザーから信頼されるWebページを作っていくうえで必須のものとなっています。
YMYLの対象ジャンルはどんなものか詳しく解説
YMYLの対象ジャンルは、以下の7つです。
ニュースと時事問題(News and current events)
国際的なイベント、ビジネス、政治、科学などいった重要なトピックに関するニュースです。
スポーツ、エンターテイメント、日常生活などの話題は含まれません。
公民·政府·法律(Civics,government, and law)
選挙、政府や公共機関、法律問題に関することなど、市民生活に関わる重要な情報のことです。
金融(Finance)
銀行、保険、投資、税金など、お金に関わるアドバイスや情報のことです。
ショッピング(Shopping)
商品やサービスの調査や購入、オンラインショップなどの情報やサービスのことです。
健康と安全(Health and safety)
医療、緊急時の備えなど、人々の健康や安全に関する情報のことです。
人々の集団(Groups of people)
人種、民族、宗教、ジェンダーなど世界のさまざまな人に関する情報のことです。
その他(Other)
フィットネス、住宅情報、大学や就職先選びなど、生活の重要な側面に関連する情報のことです。
YMYLへの具体的な対策方法について
最後に、YMYLの具体的な対策方法について見ていきましょう。
正しい情報を発信する
最も大事なことは、Webサイト上で正しい情報を発信することです。
アクセス数を増やしたいからといて、嘘の情報を伝えるのはNGです。
誤った情報の発信は、Google社からの評価を一気に下げてしまいます。
一次情報、専門家の意見などを参考にして、間違った情報を発信しないように細心の注意を払わなくてはなりません。
また、メリットだけでなく、デメリットや注意点なども正直に記載することで、Webサイトの信頼性をより高めることができます。
Webサイト運営者や著者情報を開示する
Webサイトの運営者情報、記事や写真などコンテンツ作成者の情報などを開示して、誰が発信しているのかを明確にしておくことが大切です。
カスタマーサービスを用意する
YMYLの対象ジャンルとなる金融や政治などのWebサイトは、専門用語が多くなるため、ユーザーには難しく感じてしまうリスクがあります。
そのため、ユーザーからの疑問に対応できるように、Webサイト上にお問い合わせフォームやチャットサポートなどを用意しておくことが望ましいです。
YMYLを理解してサイトの評価を高めよう
今回は、YMYLの意味、対象ジャンル、具体的な対策方法ついてご紹介しました。
YMYLは、「Your Money or Your Life」の略語です。
Google社は、「ニュースと時事問題」、「金融」、「ショッピング」、「健康と安全」など計7つの項目をYMYLの対象ジャンルとしています。
さらに、Google社は、EAT(Expertise、Authoritativeness、Trustworthiness)についても、重視しているのです。
YMYLやEATについてよく理解し実行することで、Google社からの評価が高くなり、アクセス数アップも目指せるようになります。
正しい情報の発信、発信者情報の開示、カスタマーサービスを用意するなどの対策を行い、信頼性の高いWebサイトづくりや運営を目指してみてください。