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建設業界は、一般的に人手不足、長時間労働、土日出勤という問題が長年続いており、さらには施工管理技士の負担が大きく、人為的なミスが多発していることも指摘されています。
しかしながら、近年、施工管理をデータで管理できるソフトウェアが開発され、様々な問題に対処し、サポートすることができるようになりました。このため、本記事では主に、工事管理システムがどのようなものなのかや、無料で使用できる現場管理ソフトウェアについて紹介します。
おすすめの類似工事・施工管理システム
類似サービス: CONOC(コノック)
(4.5)

月額料金 | 1,000円〜/人 | 無料お試し | 要問い合わせ |
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初期費用 | 要問い合わせ | 最短導入期間 | 要問い合わせ |
CONOCとは、株式会社CONOCが運営している業務管理システムです。 工務店が現場目線で作ったシステムのため、業界で起こりがちな課題を解消するための機能が搭載されており、誰でも簡単に扱うことができる操作性にも優れています。
経営状況の見える化を実現
CONOCは、業務管理システムを扱ったことがない人でも直感的に操作できるように開発されています。 いつも使っている見積請求書作成をCONOC上に移すだけで、手軽に利用することができ、ログイン後は予算と実績が見える化されたダッシュボード画面から経営状況を一目で把握することができます。
適切な評価・教育が可能になる
CONOCでは、個人の目標に対する実績や達成率をダッシュボードで表示することができます。 従業員ごとの成績も自動でグラフ化することができ、これまでの勘や経験に頼った評価から、従業員が納得するデータに基づいた評価が可能となります。
企業リストの管理が可能
お客様情報をCONOCに登録することで、顧客データを一覧で表示してスムーズに全社で共有、検索することが可能となります。 顧客の受注確度に合わせてA〜Cでランクづけを行うことができるため、進捗管理にも活用できます。
類似サービス: ダンドリワーク
(4.5)

月額料金 | 19,800円〜 | 無料お試し | 要問い合わせ |
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初期費用 | 20万円〜 | 最短導入期間 | 要問い合わせ |
ダンドリワークとは、株式会社ダンドリワークが運営している施工管理・現場管理アプリです。 図面や資料といった、施工現場に必要な情報をクラウドで一元管理することができ、電話やFAXといった従来の連絡ツールで起きがちなミスを防止、円滑な施工現場の進捗管理を可能にします。
使いやすい直感的なデザイン
ダンドリワークは、建築業界出身者が現場での体験を基に開発。誰でも扱うことができる直感的な画面デザインで、ITツールを扱ったことがないという方でも安心して利用することができます。
エンドユーザーまで見える運用を可能に
ダンドリワークでは、元請会社だけでなく、協力会社の利用者一人ひとりにまで個別のアカウントを付与しています。 これにより、元請け会社はもちろん、協力会社のメンバーであっても、一人ひとりに異なる通知を送ることができるようになります。
異なる元請会社の情報を2クリックで閲覧
ダンドリワークは、閲覧の度にログアウト・ログインする必要がなく、1つのログインIDとパスワードで一度ログインするだけで、異なる元請会社の情報も2クリックで閲覧することができます。
類似サービス: マイホム
(4.5)

月額料金 | 33,000円〜 | 無料お試し | あり |
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初期費用 | 0円 | 最短導入期間 | 要問い合わせ |
マイホムとは、株式会社マイホムが運営している工務店向けの顧客コミュニケーション、顧客管理、物件管理サービスです。 リアルタイムの顧客サービスが不可欠と言われている注文住宅業界向けに開発されたサービスで、パソコン・スマホからいつでもお問い合わせやアフターケアといったお客様業務を行うことができます。
オンライン対応店舗を実現
マイホムは、アプリのチャットで顧客と手軽にコミュニケーションをとることができるため、初回来店後の追客も容易になります。 マイホムのチャットはLINEと違い、顧客のメッセージを見ても顧客側のチャットアプリに既読がつくこともないため、迅速な返信を意識するがあまり、気疲れしてしまうことや、顧客に既読無視によるストレスを与えることもありません。
受注率の向上につながる
マイホムは、アプリ上でチャットを活用して顧客と手軽にコミュニケーションをとることができるため、初回来店後の追客も容易になります。 マイホムのチャットはLINEと違い、既読がつくこともないため、迅速な返信を意識するがあまり、気疲れしてしまうことや、既読無視によるストレスもありません。
情報共有を効率化
「担当者ベースで情報を管理しており、属人化が発生している」、「顧客との過去のやりとりが記録にないため確認に時間がかかる」といった課題も、マイホムであれば解消することができます。
工事管理システムとは
工事管理システムは、顧客の受発注、工程や図面の共有、施工の進捗管理、経理作業の効率化、現金の回収など、工事のあらゆる面にわたる様々なデータやプロセスを管理するための非常に有用なツールです。
工事管理の情報が紙ベースや複数のシステムで管理される場合、情報を見落としやすく、やり取りや管理も非常に煩雑になってしまいます。一方、工事管理システムは、必要な情報を集約し、必要な時にアクセスできるようにすることで、業務効率を向上させることができます。
また、協力会社との連絡や調整もスムーズに行えるため、協働関係を改善することも可能です。従って、工事に関して、納期を徹底したいとか、生産性を改善したいといった課題がある場合、工事管理システムは、生産性を向上し、目標の実現につながる有効かつ最先端のツールといえます。
工事管理システムを導入する背景と目的
ここでは工事管理システムと導入する背景と目的について解説していきます。
納期や品質の担保
工事現場で高品質な完成品を納期までに完成させることは、工事を進めていく上で重要な点です。このためには、工程管理が欠かせません。工程管理によって、作業予定や必要機材を事前に把握できるため、現場での効率的な運用が可能になります。
また、施工現場での納期遅延は許されません。工程管理は現場全体で進捗状況を共有し、作業の無駄をなくし、納期厳守を意識することができます。これにより、現場を円滑に運営することができ、高品質で納期通りの完成品ができるようになるでしょう。
さらに、工程管理によって、施工手順や施工場所を常に管理することで、品質を確保することができます。工事の品質管理が十分に行われることで、安全・安心な施工現場となります。
生産性の向上
現場での工事管理に必要な工程管理は、工程表を作成して進めていくことが基本です。工程表の作成は、期間を1週間、2週間、月間、全体の四つに分けて作ります。また、スケジュールを細かく設定することで、予定と実際の進捗状況のズレを把握することができます。
そして、作業員は工程表に従って、作業を行うため、各作業に必要な人員や機材を適切に配置することが非常に重要です。このような工程管理を適切に行うことによって、工程表の大きなズレが生じることを抑制でき、工事の安全性や生産性を向上させることができます。
おすすめの工事・施工管理システム
【工事管理システム】フリーソフトの選び方
現場管理システムを選ぶ際のポイントを、ここでは4つご紹介します。
共有の範囲で選ぶ
施行管理ソフトのメリットとして、情報の共有が挙げられます。しかし、この利点を活かすために、社外との情報共有ツールとして使用するか、社内で使用するだけかで、選ぶソフトが異なってくることに留意する必要があります。
例えば、協力業者も含む広い範囲で、誰もが共有できるアプリを選ぶ場合は、誰でも操作が簡単にできる、使いやすいソフトがベストです。ただし、個人情報等の機密情報が扱われる場合は、管理者・一般・施主等の権限を設定できる機能や、2段階認証等のセキュリティが強固なタイプを選ぶ必要があります。
一方、社内での利用に絞る場合は、電子小黒板対応のソフトや、自動の写真管理機能、報告書作成機能等、社内の業務を効率化できる機能を備えたものがおすすめです。情報共有の範囲をあらかじめ話し合い、明確にすることで、必要な機能があるものを選ぶことができます。
操作性で選ぶ
建築や土木の分野では、新人からベテランまで関係者の年齢層が広く、スマートフォンやタブレットを使用できない人も存在しています。しかし、紙の図面や資料に頼ってしまうと、ソフトの導入が無意味になってしまうでしょう。
そこで、使いやすくわかりやすい画面で、一つのクリックで操作が完了できるソフトを選ぶことが大切です。実際にお試しや無料版を利用して、自分に合うソフトを見つけた上で導入することをおすすめします。
また、操作方法の説明会が開催されていたり、24時間チャットでサポートを受けられるソフトもあります。しかし、本格的なサポート体制が必要な場合は、有料のソフトを選ぶことが良いでしょう。
利用人数やアカウントの数で選ぶ
施工管理ソフトウェアは、一般的にアカウントの数に応じて料金が変化するプランが多く見受けられます。つまり、利用者が増えるほど、コストも増大するということです。ただし、利用者数が少ない場合には無料のソフトウェアプランも存在します。
また、一つの現場あたりの料金が異なるソフトウェアや、施工の規模によって料金が異なるものもあります。そのため、ソフトウェアの利用者数、適用範囲、施工の規模に応じて、料金プランを選択することが重要です。
関係者の数や自社の工事形態に合わせて、適切な料金体系のソフトウェアを選択することで、コストを最適化することができます。
【工事管理システム】フリーソフトおすすめ3選
ここからは工事管理システムのおすすめフリーソフトについて解説していきます。
工事成績マネージャ
ワイズ株式会社が提供している工事管理用ソフトの無料版があります。このソフトウェアは、2つの主要な機能を持っています。第一に、工事成績の算出。第二に、項目評価の逆算です。これらの機能により、工事の計画を簡単に登録できる上に、工程ごとの評価を保存し、より効果的に工事を管理できます。また、工事が終了した後も、項目別の評定点で工事の評価や比較が可能です。
Everything
高速ファイル検索ソフトであるEverythingは、共有サーバーなどで多数のファイルを管理している企業や団体にとって非常に有用です。しかしながら、ファイルの施行管理は一人の担当者によって行われることは滅多にありません。
一般には複数の担当者がそれぞれ独自の方法で管理を行っています。その為、特定の工事に関連するファイルがどこに存在するのか分からなくなることがあります。Everythingを利用すれば、大量のファイルの中から該当ファイルを簡単に見つけることができるのです。
そのため、工事の日付をファイル名に加えることで、更に検索が簡単になります。これにより、探すのにかかる時間を大幅に短縮できます。
CPAS_工事写真報告書作成ツール
SEひろたか氏がエクセルの機能を応用し、使いやすい無料のソフトを開発しました。このソフトは、施工管理者が作成する工事写真報告書を簡単に作成できるため、施工管理作業を効率化することができます。
施工管理は、多数の工程を管理する必要があるため、工事の進捗状況を把握し、細かい作業内容を記録することが重要です。しかし、従来のソフトは多機能であり、操作が複雑であることが問題点でした。
このソフトは、写真報告書を作成するためのソフトであり、必要な情報を簡単に入力できるインターフェース設計がされています。従来のソフトとは異なり、操作がとてもシンプルなため、施工管理者が使いこなすことができます。
工事管理システムのフリーソフトを活用しよう
工事管理システムの導入によって、工事現場でのアナログな業務から、情報共有や確認を効率的に行うことが可能になります。しかし、導入前には自社が抱える課題を明確にし、その課題を解決するために必要な機能を搭載しているシステムを選ぶことが重要です。
また、工事管理システムの中にはバックオフィスも含めた業務効率化を実現するための機能が備わっているものが多くあります。業務効率化を実現することで、収益向上や顧客満足度の向上も見込めます。
よって、システムを選定する際には、これらの点を考慮しながら、自社に最適なシステムを選ぶことが必要です。