手紙の書き出しに使われる時候の挨拶とは？
時候の挨拶とは、季節・天候に応じて心情・季節感を表す言葉です。
基本的に「頭語」の後に続けます。
「時候の挨拶」とその後に続く「安否を尋ねる挨拶」をまとめて書くことにより、スッキリとスムーズな文章になるはずです。
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季節別の時候のあいさつ
時候の挨拶は、季節別・月別に書き換えるケースが多いです。
例えば、
- 春：陽春の候、貴社ますますご清祥のこととお喜び申し上げます。
- 夏：盛暑の折、貴社におかれましては、一段とご活躍とのことと拝察いたしております。
- 秋：秋晴の候、貴社におかれましては、ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。
- 冬：師走の候、貴社におかれましては益々ご清栄の段 心よりお慶び申し上げます。
などが挙げられます。
季節を問わず年中使える時候の挨拶「時下」
ビジネス文書などにおいては、季節を問わず、年中使える時候の挨拶として「時下」を用いるケースがあります。
時下は、このところ、もしくは、今現在、などの意味合いをもち、春夏秋冬を問わず使うことが可能です。
以下、その例文です。
「時候の挨拶」+「安否の挨拶」の例文
「拝啓 時下ますますご清祥のこととお喜び申し上げます。」
まとめ
手紙における「時候の挨拶」は、日常会話の中で行われる、「暑い日が続きますね」「朝晩肌寒くなりましたね」などと同じです。
すなわち、天気・気候や季節の移り変わり、寒暖を表わす挨拶の言葉であり、相手の健康を気づかう意味としての役割もあります。
俳句で用いられる「季語」と同様、「時候のあいさつ」にも、上で記した通り、ある程度決まったフレーズ・言葉がありますので、しっかりと把握して、ビジネスシーンにおいても正しい手紙文を書ける知識を蓄えておくと、あらゆるシーンで役立つはずです。
