昨今、あらゆる企業で「ERP」の導入を耳にします。
今回は、そのERPについて解説いたします。
概要、おすすめのERP、選定方法などについて解説いたしますので、ぜひ参考になさってみてください。
ERPとは
ERPとは、Enterprise Resource Planning(企業資源計画)の略です。
日本語では、「統合基幹業務システム」「基幹システム」と呼ばれており、ERPパッケージ・ERPシステム・業務統合パッケージなどあらゆる呼び名があります。
ERPは、企業の基幹となる業務を統合して効率化するシステムとして、次の5つを統合し、ユーザーへ提供しています。
- 会計管理システム
- 販売管理システム
- 在庫購買管理システム
- 生産管理システム
- 人事給与管理システム
これらは、多くの企業で必須のシステムとして利用されており、それらの情報を一元管理できれば、業務はよりスムーズなものになるのです。
類似サービス: ZAC (4.5) ZACとは株式会社オロが提供しているクラウド型のERPシステムです。
各業種に特化した約2,000個にも及ぶパラメータ(機能のパーツ)を持っています。
それらを組み合わせることで、案件・契約・プロジェクト単位で業務進行する業種の特有の要件に対応したERPになっています。 ZACを導入することで、タイムリーな損益管理が可能になります。 システム業・IT業・広告業・クリエイティブ業・イベント業・士業・コンサルティング業などで赤字案件が発生する原因として、コストが材料費ではなく、稼働工数の労務費のため、把握しづらいといった実態があります。 ZACで受注前の段階からデータを一元管理することで、受注確度別の案件管理や、未来の売上・利益予測が可能となります。 蓄積された様々なデータの活用によって、営業活動の分析・改善も可能です。 ZACに入力されたデータは、仕訳データに自動で変換・出力されることにより、外部の財務会計システムとの連携が可能です。 債権・債務管理、FBデータ出力、経費精算、勤怠データ集計など、経理業務を効率化することで、月次決算にかかる工数を大幅に削減できます。 類似サービス: MA-EYESnc (4.5) MA-EYESncとは、株式会社ビーブレイクシステムズが提供しているクラウド型の業務管理システムです。 「プロジェクトの収支が把握できない」「複数のシステムに情報入力をしなければいけない手間が発生している」「集計作業が手間で確認作業に時間を要している」といった課題を感じている方におすすめです。 MA-EYESncでは、プロジェクトに紐づく経費や、社員・外注の方の実績を登録することで、プロジェクト終了前でも予実を確認することができます。 いつでもリアルタイムにプロジェクトの進捗が確認できるようになるため、未然にプロジェクトの赤字化を防ぐことができるようになります。 複数のシステムに同じ情報を入力しなければならず、作業に時間を要しているといった課題も、MA-EYESncであれば解消できます。 MA-EYESncに入力した情報は引き継がれるため、二重入力が発生しません。 また、「受注と購買」といった異なる業務でも、1つのシステムで管理してシームレスな情報遷移を実現します。 MA-EYESncで業務を管理することで、売上や粗利に関する帳票など、あらゆる情報をExcelデータとして出力することが可能となります。 それぞれにピボットが組まれているため、ユーザーが知りたい情報を多角的に確認することができます。おすすめの類似ERPツール
月額費用 要問い合わせ 無料トライアル 要問い合わせ 初期費用 要問い合わせ 最短導入期間 要問い合わせ プロジェクト別損益の可視化
数ヶ月先の正確な売上・利益予測が実現
基幹業務の一元管理で、二重入力・転記など「業務のムダ」を排除
月額費用 40,000円〜 無料トライアル 30日間無料 初期費用 0円 最短導入期間 3営業日 プロジェクトの収支をリアルタイムで確認
全ての情報を一元管理
分析帳票をワンクリックで出力
おすすめのERP
CAM MACS
特徴
CAM MACSはWebブラウザで利用可能な基幹システムです。
中小企業経営の効率化を支援しており、業界を問わず多くの企業に導入されています。
スタートアップ・業務拡大後まで柔軟に拡張できる性能が魅力です。
料金
- 初期費用:35,000円〜
- 月額費用:35,000円〜
ZAC
特徴
ZACは、労務費・経費・売上などをまとめて管理することができ、可視化できるサービスです。
案件・契約・プロジェクト単位での業務処理を一元的に行うことができるため、業務の効率化が図れます。
料金
- 初期費用:要問い合わせ
- 月額費用:要問い合わせ
スマイルワークス
特徴
スマイルワークスは、「プロジェクト別収支管理」をメインに展開するクラウドERPシステムであり、業務データの管理がクラウド上で簡単に行うことができます。
手間取りがちな経理処理をスムーズに行えるため、実務効率アップにつながります。
ブラウザ上で企業と企業を繋ぎやりとりができるEDI機能も有能です。
料金
- 初期費用:要問い合わせ
- 月額費用:要問い合わせ
ビズインテグラル
特徴
ビズインテグラルとは、大規模企業向けの疎結合型クラウドERPです。
株式会社NTTデータ・ビズインテグラルが提供しており、1500社以上の導入実績があるサービスで、会計・財務・販売・購買・在庫・人事・BIなど豊富なアプリケーションを業務に合わせて利用することができます。
料金
- 初期費用:要問い合わせ
- 月額費用:要問い合わせ
InfiniOne ERP
特徴
InfiniOne ERPは、Future One株式会社が提供している中堅企業向けERPシステムです。
導入実績1,200社を誇り、販売・購買・在庫・債権債務・貿易・生産・原価・会計などの基幹業務を一元管理することが可能です。
欲しい情報をチェックでき、スピーディな経営判断が実現できます。
料金
- 初期費用:要問い合わせ
- 月額費用:要問い合わせ
Oracle NetSuite
特徴
Oracle NetSuiteとは、EA開発会社のOracle NetSuiteが提供する、グローバルビジネスソフトウェアです。
217ヵ国・33000社以上が導入している実績を誇るツールであり、低コスト・短期間で導入してすぐに使える点が持ち味です。
リアルタイム分析機能をもち、経営判断をサポートしてくれる心強さが魅力です。
料金
- 初期費用:要問い合わせ
- 月額費用:要問い合わせ
UP-One
特徴
Up-ONEとは、製造業の基幹業務システム構築・運用に実績豊富な株式会社宇部情報システムが提供するERPであり、日本全国各地で100社以上が導入している実績を持ちます。
社内データを共有化・一元化でき、業務フローに合わせて最適化を図れます。
料金
- 初期費用:要問い合わせ
- 月額費用:要問い合わせ
Clovernet ERPクラウド
特徴
Clovernet ERPクラウドは、中小企業のバックオフィス業務を一元的に効率化してくれるERPクラウドサービスです。
販売管理・財務会計・給与計算など、豊富な機能が特徴で、Web経費精算・Web給与明細など、オプション機能も充実しています。
料金
- 初期費用:要問い合わせ
- 月額費用:7,500円〜
GEN(GEN株式会社)
特徴
GEN(GEN株式会社)は、生産管理・在庫管理などに最適なERPです。
購買管理・販売管理・ワークフローといった機能が魅力で、追加費用なしでセルフカスタマイズすることもできます。
1ユーザーから利用でき、必要最小限の機能を安く利用したいという企業にもおすすめです。
料金
- 初期費用:要問い合わせ
- 月額費用:20,000円〜+3,500円/1ユーザー
SMILE V Air 販売
特徴
SMILE V Air 販売は、納品書や請求書の発行をはじめ、販売・購買にかかわる業務を一元的に管理できるERPシステムです。
マスター・伝票作成、データ分析など、柔軟に機能を利用でき、あらゆる業務を効率化できます。
作業漏れの防止や資料作成などの作業を、軽減したい際にも最適です。
料金
- 初期費用:要問い合わせ
- 月額費用:要問い合わせ
kinterp(キンタープ)
特徴
kinterp(キンタープ)は、業務アプリ開発システムのkintone上で、業務システムを本格的に構築できるERPサービスです。
売上管理・生産管理・在庫管理・仕入管理などのテンプレートが用意されており、企業が利用している機能にも対応できるなど、柔軟さが魅力的です。
電子契約システムとのAPI連携も可能であり、使い勝手の良さが評判を呼んでいます。
料金
- 初期費用:要問い合わせ
- 月額費用:要問い合わせ
SAP Business ByDesign
特徴
SAP Business ByDesignとは、SAP社が提供するクラウドERP製品です。
財務会計・人事・顧客管理・調達・サプライチェーンマネジメントなどの項目を備え、幅広い業務に対応できます。
多言語・多通貨対応なのも魅力的で、グローバル展開を考えている企業にも役立ちます。
料金
- 初期費用:要問い合わせ
- 月額費用:月額2,472円~
Oracle Netsuite
特徴
Oracle Netsuiteは、アメリカのソフトウェア会社のOracleが提供している、クラウドERPシステムです。
世界各国31,000社以上が利用しており、在庫管理・人事管理など、豊富なERP機能に加え、CRMや、Eコマースまでカバーしているのが魅力的です。
営業・受注・請求書業務などを、滞りなくフローを進めたいという企業におすすめです。
GRANDIT
特徴
GRANDITは、純国産のクラウド型ERPで、1,300社以上が導入しているシステムです。
組立製造業・プロセス製造業・サービス業・小売業など、それぞれの業種に最適な機能を備えたパッケージが用意されており、自社独自のビジネス課題・目的に合わせてサービスを選択できるなど、柔軟さが魅力のサービスです。
料金
- 初期費用:要問い合わせ
- 月額費用:要問い合わせ
GLOVIA iZ(グロービア アイズ)
特徴
GLOVIA iZ(グロービア アイズ)は、「経営に革新を 企業に変革を」というコンセプトによって提供されている、ERPです。
富士通の40年以上のノウハウによって、あらゆる基幹業務に対応できる幅の広さが人気を博しています。
全社の情報をリアルタイムで一元化・可視化できるのが一番の特徴で、画面をセルフカスタマイズして、指標をビジュアル化したりなど、便利な使い方が可能です。
経営者の的確な意思決定をサポートしてくれるツールとして高い評価を得ています。
料金
- 初期費用:要問い合わせ
- 月額費用:要問い合わせ
ERPを導入するメリット
業務プロセスを自動化する
特に決算の時期などは、あらゆる部署のデータを収集し、整合性を確認する作業が発生することかと思いますが、データが多ければ多いほど、入力ミス・確認漏れなどが起こりがちです。
ERPの導入によって、集計・分析などは自動化されます。
それに伴い、作業時間の負担が軽減され、コア業務の時間が増加するはずです。
システム連携で業務効率がさらに向上する
ERPと業務システムを連携することで、業務はさらに効率化されます。
業務の内容によっては、各部署に問い合わせて、スケジュールを合わせ取り組む場合も少なくないと思われますが、ERPの導入によって、部署それぞれの業務システムを統合することができるため、部門間の確認作業における煩雑さや、起こりがちなミスを防ぐことができ、ビジネスがスムーズになるのです。
データが一元化される
企業の規模が大きくなるほど、取り扱う情報は膨大なものになります。
それに伴い、データの収集ミス・入力ミスは発生しやすくなり、時間のロスのみならず、顧客に迷惑をかけてしまう場合も考えられなくありません。
一つのデータが誤っていれば、他のシステム全体に影響を及ぼしてしまいます。
ERPを導入することで、部署ごとに管理していた情報が一元管理されます。
企業全体で同じデータベースの情報を取り扱うことができれば、整合性のチェックも簡単に行えます。
経営データを可視化できる
経営者は確認するべきデータが膨大です。
例えば、営業・販売・物流・在庫・経理など、各部門のデータを収集し、さらにそこから分析するとなると非常に手間と時間がかかります。
ERPを導入することでそれらの情報を集約して扱えば、すべての部門の情報をいっぺんに確認できるようになり、売上・コスト・人事情報など、経営データの視覚化が図れます。
従って、これまで見落としがちだった現場の情報でも簡単に把握できるのです。
また、ERPシステムには、データ集計・分析機能などを持つものも多く、経営の意思決定の効率化にも寄与してくれることでしょう。
ガバナンスの強化が図れる
ERPで企業のデータを一元化することで、ガバナンスも強化できます。
情報を集約しておけば、情報漏洩・不正利用などのリスクを軽減することができ、情報の監視・セキュリティ体制も強固なものになるでしょう。
社員によるコンプライアンス違反を防止することで、企業の透明性は担保されるはずです。
ERPの選定ポイント
既存業務との適合性
ERPを導入する際は、自社の既存業務とERPが適合するかが鍵になります。
ERPが自社業務にマッチするかしっかりと確認しておきましょう。
また、今後どのような情報・システムを整備すればより業務は効率化するか、しっかりと考えて、ERPの機能をチェックし、導入するようにしましょう。
セキュリティ機能体制
ERPを選ぶ際には、セキュリティ機能についてもチェックしておく必要があります。
ネットワーク上で使用するシステムなどにおいては、利便性の高さは優秀ですが、セキュリティリスクが高いという側面もあります。
ERPは膨大なデータを扱うシステムです。
顧客の個人情報なども扱うことになる場合、セキュリティ機能の高さは必須です。
保守サポートの有無
保守サポートが充実しているかどうかも、ERPを選定する上では重要です。
業務を一元的に管理するERPシステムは、アクシデントが起こった際、高度な知識を要する場合も少なくありません。
そう言った際に、ベンダーの保守サポートは重要な存在です。
保守サポートは、
- 障害への対応はどこまで行ってくれるのか
- 24時間対応してくれるのか
- 修正パッチは適用してくれるか
などをチェックポイントとしておくと良いでしょう。
まとめ
以上、「ERP」について解説いたしました。
膨大なデータを取り扱っているがシステムがまちまちでうまく統率が取れていない企業は決して少なくないはずです。
ぜひ、ERPを導入し、必要なデータを扱いやすい環境を構築して、スマートな業務を実現しましょう。