紙の文字を文字データに変換できるOCRには、いろいろなメリットがあります。
しかし、デメリットも考えられるため、あわせて確認しておくことが重要です。
この記事では、OCRのメリットとデメリットをまとめました。
OCRの活用事例や、実際のOCRツールとあわせて紹介します。
おすすめの類似OCRツール
類似サービス: スマートOCR
(4.5)
月額費用 | 3万円〜 | 無料お試し | 要問い合わせ |
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初期費用 | 10万円〜 | 最短利用開始期間 | 要問い合わせ |
スマートOCRとは、株式会社インフォディオが運営しているAI-OCRサービスです。 書類や帳票をスキャン・撮影して画像データからテキストデータを抽出、簡単操作で書類を電子化することができます。
非定型帳票の読み取り精度
定型帳票だけでなく、取引先ごとにレイアウトがバラバラな非定型帳票でも柔軟に対応。エリア指定する必要はなく汎用性が高いデータの抽出が可能。
歪んだ写真の読み取り精度
プロジェクションマッピング技術を用いた歪み・たわみ補正機能により写真で撮影した歪んだ書類、台形の書類も整形します。そのためスマートフォンで撮影した写真も高精度で読み取りが可能です。
OCRテンプレート自動振り分け
アップロードした帳票から文字列を認識し、適用するテンプレートを自動で振り分けることが可能です。 自動でテンプレートが適用されるため、手作業でテンプレートを選択する手間を省くことができます。
OCRを使うメリット
OCRを活用するメリットを解説しましょう。
高度な処理と時間の節約
OCRを使えば、高度な処理によって文字を認識してデータ化することが可能です。
さらにAIを組み合わせた「AI-OCR」なら、文字の認識精度がさらに高まります。
書類を見ながら入力するといった手間がなくなり、時間の節約になるでしょう。
高い精度と正確性
書類を見ながら入力する場合、人為的ミスを完全には防げません。
OCRなら高い制度と正確性で文字データに変換できるため、ミスを減らせます。
検索とアクセスの容易さ
画像データに変換して検索できるのがメリットです。
文字列を入力するだけで、必要な情報にすぐアクセスできます。
さらに文字データは共有が簡単にできるため、複数人で閲覧したいときにもおすすめです。
おすすめのOCRサービス
OCRを使うデメリット
OCRを導入する前に、チェックしておきたいデメリットをまとめました。
読み取りエラーや誤認識の可能性
OCRの認識精度は100%ではありません。
読み取りエラーや誤認識が発生する恐れがあるのが、デメリットです。
OCRで変換したデータは、目視によるチェックが必要でしょう。
導入費用
OCRの導入には費用がかかります。
選ぶOCRツールやプランによってはコストが高くなる可能性があるので、注意してください。
形式やレイアウトの変更に対する困難さ
OCRによっては、一部の形式やレイアウトに対応していません。
請求書や契約書でそれぞれ形式が違う場合、その都度に設定を変更する必要があります。
ただし、形式やレイアウトに自動で対応するOCRもあるので、あわせて確認しておきましょう。
OCR活用事例
実際にOCRを導入した事例を紹介します。
事例①近江八幡市役所
滋賀県近江八幡市では、DXを進めるためにAI-OCRを導入しました。
市民意識調査などの業務にOCRを取り入れることで、業務の効率化につなげた成功例です。
事例②株式会社メディカル・プリンシプル
それまでは手作業で行っていたデータ化を、OCRによる読み取りで変換しています。
各種手書きの書類を自動でデータ化でき、処理時間の大幅な削減を実現しました。
事例③株式会社ビザスク
株式会社ビザスクでは、事業拡大によって業務負担が増加。
OCRの導入により手入力にかけていた手間や時間がなくなり、業務負担が軽くなった実例です。
実際のOCRツールを比較
OCRツールの特徴をそれぞれ解説しましょう。
読取革命 Ver.16
日本語OCRエンジンや英語OCRエンジンを搭載しており、紙やPDFを電子データに変換できます。
入力から保存までが3ステップでできる、かんたんモードが備わっているのが特徴。
38ジャンル約61万語の専門用語辞書を搭載しているため、専門書や論文の認識にもおすすめです。
AIよみと~る
AIよみと~るは、高い認識精度が魅力のOCRツールです。
20,000文字のトライアルでは96.71%の精度を実現しています。
事務作業を自動化できるRPAと連携させることで、さらなる業務の効率化につながるでしょう。
DX Suite
DX Suiteでは、手書きや活字、写真、FAXなどから文字を読み取れます。
さらに読み取り項目の設定も不要なので、非定形型帳簿におすすめです。
日本語や英語はもちろん、中国語とベトナム語、タイ語にも対応しています。
OCRのメリット・デメリットを把握しておこう
OCRには、高度な処理や時間の節約といったメリットがあります。
一方で読み取りエラーや誤認識、導入費用といったデメリットもあるので確認が必要です。
メリットとデメリットの両方をチェックしたうえで、OCRの導入を検討してください。