これまでは、自国がどれだけ経済的に成長しているかは、GDP(国内総生産)が重視されていましたが、人々の生活の質がどれだけ豊かになったかが見えづらかったこともあり、「ウェルビーイング(Well-being)」が注目されるようになっています。
しかし、ウェルビーイング(Well-being)とはどういった状態を指すのか、具体的な指標はあるのかわからないという方も多いのではないでしょうか。
本記事では、ウェルビーイング(Well-being)について解説しますので、参考にしてください。
ウェルビーイング(Well-being)とは?
ウェルビーイング(Well-being)とは、身体的・精神的・社会的に良好な状態であることを表す概念で、英語の「Well(良い)」と「Being(状態)」が組み合わさった言葉です。
ウェルビーイング(Well-being)という言葉が初めて登場したのは、1946年のWHO(世界保健機関)設立時に、世界保健機関憲章内の、スーミン・スー博士が定義づけした「健康」についての項目に登場しています。
ウェルビーイング(Well-being)は、状態であるため、一時的に良好な状態というわけではなく、持続的に良好であることが必要です。
自社がウェルビーイング(Well-being)の状態であれば、従業員の生産性が高まり、組織にとって良い影響をもたらすということがわかっています。
企業のウェルビーイング(Well-being)に対する取り組み・事例
デンソーの事例
株式会社デンソーは、社員の健康推進のため、健康経営に取り組んでいます。
心身ともに健康でいられるために、「デンソーグループ健康経営基本方針」を定めて、メンタルヘルス対策や、生活習慣病対策、食育といった幅広い施策を実施しました。
- 復職支援制度
- 生活習慣スコア
- 非喫煙者率の向上運動
- 健康増進月間の設定
上記のような取り組みが評価され、同社は「健康経営銘柄 2020」に選出されるなど、高い評価を得ています。
ローソンの事例
株式会社ローソンでは、健康経営宣言を掲げ、社長がCHOとなって健康経営を推進しています。
専門的な知識を持ったスタッフが常駐している「ローソングループ健康推進センター」を設置し、様々な施策に取り組み、ウェルビーイング(Well-being)を実現しました。
以下のような施策を実施し、健康経営を推進しています。
- 健康診断の結果にKPIを設定
- 健康増進期間の設定
- ヘルスケアポイント制度の導入
- 健康白書の作成
- 労働安全衛生の徹底
ウェルビーイング(Well-being)を理解して健康経営に取り組もう
ウェルビーイング(Well-being)について解説しました。
身体的だけでなく、精神的、社会的に健康でいることで、企業としても生産性を高め、より成長していくことができるため、この機会にウェルビーイング(Well-being)の実現に取り組んでみてはいかがでしょうか。
30~50代経営者の39%がウェルビーイングという言葉を知っていると回答。ウェルビーイングの意味を正しく理解しているのは16.7%【ウェルビーイングに関するアンケート】
調査概要
対象者:全国の30歳〜59歳の男女/経営者・役員
サンプル数:300人
居住地:宮城県,東京都,愛知県,大阪府,福岡県
調査方法:ネットリサーチ
アンケート実施日:2023年7月7日
調査メディア: STRATE[ストラテ]:https://strate.biz/
【質問:「ウェルビーイング」という言葉の意味を知っていますか?】
質問に対しての回答選択肢は以下
1.知らない
2.なんとなくは知っている
3.正しく意味を理解している
30代〜50代の男女を対象とした「ウェルビーイングという言葉の意味を知っていますか?」というアンケートで最も多かった回答は「知らない」で60.83%でした。
次いで多かったのが「なんとなくは知っている」と回答した方の22.5%。「正しく意味を理解している」という回答が16.67%で、SaaSという言葉を知っていると回答した方は全体の約4割に及びました。
【「ウェルビーイング」の意味を正しく理解していると回答した割合は30代が最も高く、50代の約2.3倍】
「ウェルビーイング」の意味を正しく理解していると回答した割合を年代別でみてみますと、30代が最も高く22.5%、次いで40代が17.5%、50代は10%という結果になりました。
30代経営者の2割以上の方が、ウェルビーイングの意味を正しく理解していることが分かりました。
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