プロジェクト管理や生産管理の現場において用いられることが多い「ガントチャート」ですが、どんな時に使用するのかわからないという方も多いのではないでしょうか。
本記事では、ガントチャートについて解説しますので、参考にしてください。
ガントチャートとは?
ガントチャート(Gantt chart)とは、プロジェクト管理や生産管理において、管理工程に用いるフレームワークです。
組織によってはスケジュール表や管理表、工程表と呼んでいる場合もあります。
プロジェクト全体を見える化し、全体像を掴みやすい点が優れています。
ガントチャートでは、縦軸にタスクや作業内容、担当者、期日などを記載し、横棒は作業の期間や進捗を表します。
プロジェクトにかかる期間によって、日や週などの表現される単位が異なります。
プロジェクトにおいては、スケジュール管理は必要不可欠で、ガントチャートによって一覧化することで、全体像が把握しやすくなり、組織内での情報共有も効率化されるため、ガントチャートは非常に有効なのです。
WBSとの違いについて
ガントチャートと混同されがちなものとして、「WBS」が挙げられます。
WBSは、Work Breakdown Structureの略で、作業分解構成図と訳すことができます。
WBSは、プロジェクト全体を細分化し、項目をさらに細かく分割することで、親タスクと子タスクの関係を構築します。
ガントチャートは、この細分化したタスクをもとに作成するため、まずはWBSによって作業項目を洗い出す必要があります。
WBSは全体の作業内容を見える化することができますが、あくまで、タスクの一覧です。
WBSによってタスクを洗い出し、そのタスクを縦軸にして作成するのがガントチャートとなるため、いわばWBSはガントチャート作成の前段階作業という認識になります。
ガントチャートはプロジェクト管理に有効
ガントチャートについて解説しました。
ガントチャートは、プロジェクトの全体像をわかりやすくするために非常に有効ですが、プロジェクト管理ツールと組み合わせることでより高い効果を発揮するため、合わせて導入を検討してみるのも良いでしょう。