アプリなどのサービスを展開したときに、毎月ユーザーが楽しんで使っているかどうかは気になるところです。
MAUを利用すれば、アプリに登録しただけでなくサービスを利用してくれているのかどうかがわかります。
こちらでは、MAUの意味や読み方、どのように計算して数値を出すのかなどについて詳しく解説していきます。
MAU(月間アクティブユーザー)とは?意味と読み方
MAU(月間アクティブユーザー)の意味は、自社のサイトやアプリなどを利用してくれているユーザーが、ある月の間に1回以上ログインして利用している場合を指します。
興味を持って登録してくれただけでなく、アプリやサイトの中でサービス内容を見て利用しているという部分も入ります。
ただログインした、登録しただけの人数を知るよりも、どれだけの人がサイトやアプリの中のコンテンツに興味を持ち使ってくれているのかを知ることができて便利です。
利用している方が多ければ満足しているという部分につながりますが、逆にダウンロードのみの場合、機能やサービス内容の改善の必要性があるとも受け取れます。
MAUの読み方は?
MonthlyActiveUsersの略になり、読み方はそのままエムエーユーと言います。
ほかにもMAUに似たWAU、DAU、さらにこれらをひっくるめてAUとも言い、さまざまな用語があることも覚えておきましょう。
MAUの計算方法を解説
MAUを計算する方法は、そんなに難しくありません。
単純に月間アクティブユーザー数をアプリなどの登録者数で割ればすぐに答えが出てきます。
もし家計簿のアプリに200万人が登録していたとして、月間の間に100万人が1回以上ログインをし使用している場合100万人÷200万人になり、MAUは50%ということになります。
企業でアプリやサービスの利用状況を知りたいときには、簡単に計算してどのくらいの数値になっているか導き出せるでしょう。
MAUと似た意味の言葉、UU、DAUとの違い
こちらでは、MAUと似ている意味でUU、DAUというものがありますので違いを紹介していきます。
MAUとUUの違いとは
UUと書いて、こちらはユニークユーザーと読むのですが、自社で作成したサイトへ期間の間に何人見に来てくれたのかの数になります。
同じ方が何回も見に来てくれた場合、重複しないように1回と測定してくれます。
しかし、別の端末から見ている場合までは把握できないため、同じ人であっても2回とカウントされることは覚えておきましょう。
違いとしてはUUの場合、サービスを使わずにインストールしただけでもカウントされます。
サービスを利用しなくても1回になりますが、MAUは1回以上サービスを利用しないとカウントされないためその点が大きな違いです。
ほかにもUUは、集計期間を設定しないのに対して、MAUは特定の集計期間を設定しているという違いもあります。
UUについては以下の記事で詳しく説明しています。
MAUとDAUの違いとは
DAUというのは、1日にどのくらいの顧客が訪問してきてくれたのかを表すもので、MAUよりも期間が狭くなります。
読み方としては、デイリーアクティブユーザーです。
アプリなど月額のサービスを提供している企業も参考になる数値が出てきますが、SNSなどユーザーが毎日利用するサービスでも非常に参考にできるでしょう。
MAUをマーケティングの指標にするメリット
MAUを利用してどのくらいの人が月間にサービスを使ってくれているかがわかるると、今後の運営にメリットが多数あります。
こちらでは、いくつかメリットを紹介していきます。
より深いファンが分かる
なんとなくでダウンロードしただけでなく、サービスをしっかりと利用してくれているというのがわかるため、より深いファンだとわかります。
アプリやサイトのリピーターがどのくらいいるかもわかり、今後どのようにさらにファンを増やしていけば良いのか対策を採ることもできるでしょう。
リピーターがどのくらいいるかは、セッション数と比べてみるとわかります。
ユーザーがどのくらい定着しているかも分かる
せっかくサービスやアプリを利用しているのに、すぐに解約してしまうようであれば何か問題があると思ったほうが良いでしょう。
よりさまざまな方を満足させるにいは、定着率も非常に重要な要素となります。
MAUを利用すれば、どのくらいのユーザーが定着しているのかがわかります。
どれだけ満足しているかの指標にもなる
最初は使えそうなアプリだと思って無料でダウンロードしたとしても、使ってみたら大したことないと思えばそこで利用は終わってしまいます。
その月にはアクティブに動いていても、その後はダウンロードされているだけで動きがパッタリとなくなってしまいます。
本来は無料で使ってもらい、中にある有料のサービスにも興味を持って使ってもらいたいところです。
MAUを利用すれば、どのくらいの人が動きがなくなっているのかも一目でわかるため、サイトの内容に問題があるとわかります。
今後さらに満足できるサービスへ向上させるために、上手に活用できます。
覚えておくべき、MAU率とは?
月間のアクティブ率で、調べたい期間の中でどのくらいの人がアプリやサービスを利用しているのか知ることができます。
どのくらい継続的に利用しているのかがわかり、より内容に興味を持って見てくれているというのもわかります。
月末の時点でアプリやサービスを利用している人が、1回以上ログインしてサイトなどの中で動きがあるかどうかで計算可能です。
たとえば、5月のMAU率が知りたいときには、5月31日の時点でどのくらい人がアクティブに動いているのかでわかります。
MAUを把握して効果的なサービス改善を
自社のサービスやアプリは長く使ってもらい、ユーザーに満足してもらいたいと考えるのが企業というものです。
その際にさまざまな指標を計算して今後の対策を考えていくと思いますが、中でもMAUは月間でのユーザーの動きがわかるため非常に参考にできます。
たとえば、アプリの中でゲームや家計簿などを運営している場合や美容室や旅行などたまに利用するようなものでもMAUはわかりやすくて便利です。
今後具体的にどうしたらもっとユーザーが満足しMAUを上げられるか、日々考えていくことは大切です。