自宅やオフィスでIP電話が使用されることが増えてきています。
一方でIP電話の導入を検討する際に気になるのが料金です。
この記事では、IP電話の料金を初期費用と通話料金にわけて紹介します。
IP電話の基礎知識や選ぶ際のポイント、IP電話の特徴とその料金とあわせてまとめました。
IP電話とは
まずはIP電話の基礎知識を紹介します。
仕組みや特徴
IP電話とは、IP(インターネットプロトコル)を利用した電話システムです。
インターネット回線によって通話をおこないます。
「03」や「06」など市外局番から始まる「0ABJ番号」や、「050」から始まる11桁の「050IP電話」が主な種類です。
ほかには電話番号がなくても通話できる「通話アプリ」もあります。
一般的な電話との違い
一般的な電話は電話回線(アナログ回線)を、IP電話はインターネット回線を使用します。
電話回線は通話相手との距離が遠いほど通話料金は高くなりますが、IP電話なら一律です。
一方で通話品質はIP電話よりも電話回線のほうが安定しています。
IP電話の料金
IP電話の料金相場を、導入時の初期費用と通話料金にわけてまとめました。
導入時の料金
導入時にかかる料金の相場は「2,000〜3,000円」です。
法人向けの場合は規模によって異なりますが、10,000~50,000円ほどが一般的でしょう。
ただし、既存のインターネット回線がない場合、別途で費用が20,000~40,000円ほどかかるので注意が必要です。
なお、通話アプリなら無料で導入できるものもあります。
通話料金やランニングコスト
IP電話同士の場合、3分につき8~11円ほどが通話料金の相場です。
スマートフォンにかけるなら3分ごとに40~60円ほどかかります。
500~1,000円の月額基本通話料金が別途でかかるケースもあるので、あわせてチェックしておきましょう。
また、クラウドPBXなど法人向けIP電話の場合、通話料とは別にIDごとに月額料金が設定されているのが一般的です。
規模やプランによって料金は異なるため、見積もりをとって比較してください。
料金以外でIP電話を選ぶ際のポイント
IP電話を選ぶ際のポイントを紹介しましょう。
機能
IP電話の機能やオプションを比較して選びます。
ナンバー・ディスプレイやナンバー・リクエスト、キャッチホンなども追加料金で利用が可能です。
法人向けIP電話サービスには、SFA/CRM連携や内線、文字起こし、自動録音などさまざまな機能が備わっているので、選ぶ際は十分に比較してください。
アプリ対応可否
法人向けIP電話ではアプリに対応しているものが多いです。
専用アプリをスマートフォンにインストールすれば、発着信を外出先でもおこなえます。
スマートフォン専用のIP電話もあるので、ぜひチェックしてください。
必要な番号を取得・使用できるか
「050」から始まる「050IP電話」は地域情報が含まれないため、スマートフォンなどの端末でも使用できます。
スマートフォンで通話したいなら050IP電話を選びましょう。
一部の番号を指定できるID電話もあるので、ぜひチェックしてください。
おすすめのIP電話とその料金
ID電話の料金をまとめました。
050 plus
スマートフォン向けのIP電話アプリです。
月額基本料が安く、050 plus同士なら通話料が無料で利用できます。
月額基本料 | 通話相手 | 通話料(発信) |
330円(税込) | 050 plus OCN ドットフォン | 無料 |
国内の一般加入電話 | 3分8.8円(税込) | |
国内のケータイ | 1分17.6円(税込) | |
有料通話先プロバイダ | 3分8.8円(税込) |
pickupon
電話営業に特化したip電話サービスで、CRMやSFA、チャットツールとの連携が可能。
電話をかけない閲覧用のアカウントなら、無料で使用できます。
初期費用 | 月額料金(1IDにつき) |
無料 | 6,000円~+通話料金 |
MiiTel
CRM・SFA提携や文字起こし、自動録音、通話のスコアリングなどの機能を備えた法人向けIP電話です。
電話内容を記録して分析することで、営業やコールセンターの業務に活かせるでしょう。
初期費用 | 月額料金(1IDにつき) |
無料 | 5,980円 (税抜) |
※10ID以下を単月契約するときは事務手数料が発生
IP電話の料金をチェックしよう
IP電話の導入には、初期費用や通話料金、ランニングコストがかかります。
導入を検討しているなら、どのくらいの料金がかかるのかチェックしておきましょう。
法人向けIP電話サービスの料金を例として紹介したので、ぜひ参考にしてください。