HubSpotの料金·評判·機能について。実際に2年使用したユーザーレビューあり

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HubSpotとは?

HubSpotとは、MAツールのモジュールであるHubSpotと顧客管理システムであるCRMが無料で使え、連携できるお得なクラウドベースのソフトウエアです。

「オールインワンのマーケティングプラットフォーム」とのキャッチコピーのとおり、HubSpotでは、リード&顧客管理のワンストップ・プラットフォームがMA+CRMによって提供されているのです。

HubSpotは米国製ですが、世界中に顧客がおり、日本でもユーザーコミュニティが活発に活動しています。ユーザー層は、スタートアップから大会社まですべての規模・業態の会社に及んでいます。

インバウンドマーケティングのツールとして、BtoB/BtoCの区別を問わず充実した機能を持っているため、特にWebマーケティングの効率化につなげられる強みがあります。

では、HubSpotを利用することにより何ができるのか、特徴・機能やメリットデメリットをもう少し具体的に紹介しましょう。

HubSpotの特徴·機能

MAツールとCRM、マーケティングからセールスまで進捗管理が可能

HubSpotは、CRMを無料で提供しています。そして、MAツールは後述のように有料でないとインサイドセールスの自動化ができませんが、次のような基本機能がついています。

・Eメール
・フォーム
・ダッシュボード
・コンタクトデータベース
・広告管理
・リードフローの作成
・アナリティクス(Google Analytics 連携あり)
・タスク管理&カレンダー

このため、予算が限られているユーザーや、シンプルでも多くの機能が欲しいというユーザーのニーズに対応しています。それでいて、見込み客の段階から、実際の契約までの進捗の管理も可能です。もともと情報が一元集約されているので、MAツールとCRMをどのように連携させるか進捗管理に悩む必要はありません。

 

ランディングページ作成機能も、Google Analyticsの分析をもとにして使うことができるので、効率よく顧客層に「刺さる」Webマーケティングをすることが可能です。

シンプルなユーザーインターフェースと直感的に使える各機能

HubSpotはユーザーインターフェースもまるで名刺の並べ替えのような印象で、ダッシュボード上に表示されるグラフも単純です。変わったところがなく、とてもシンプルです。

つまり、このようにシンプルであることから、入力を始めてから運用を行うまでにHubSpotは時間がかかりません。シンプルで、あらかじめどこに何を入れるかわかりやすいインターフェースは、入力を直感的に誘導してくれるため、活用も最短距離で始めることができるのです。

Taskとカレンダーが連携しているため、少なくとも入力が完了していれば、その日にすべきことが何かわかるレベルのタスク管理や大まかな営業プロジェクト進捗管理は即日着手も可能です。

無料で中小企業の予算にもやさしい

HubSpotは、CRM+インサイドセールス機能をいくつか付けた初期導入パッケージは無償です。MAツールとはどういうものか、試しに使ってみたいと考えるスタアートアップや、ランニングコストをおさえておきたい中小企業にとっても手を出しやすく、導入後もランニングコストがかからず使いやすいものです。

また、HubSpotは、シンプルな機能であるためにあまりサポートを必要としません。初期導入が無料であっても、あとからサポートフィーが高くなるような特徴があまりないのも安心できます。

この無償パッケージで、実はマーケティング業務・案件管理についてはほとんど対応可能です。このため、中小企業を中心に、日本市場でも高評価となっています。

HubSpotの料金·価格

HubSpotでは導入する機能によって料金プランが設定されています。

Marketing Hub(マーケティング)

  • Starter/月45ドル
  • Professional/月800ドル
  • Enterprise/月3,200ドル

Sales Hub(SFA&CRM)

  • Starter/月50ドル
  • Professional/月450ドル
  • Enterprise/月1,200ドル

Service Hub(カスタマーサービス)

  • Starter/月50ドル
  • Professional/月360ドル
  • Enterprise/月1,200ドル

CMS Hub(CMS)

  • Professional/月270ドル
  • Enterprise/月900ドル

HubSpot導入のメリット

無料で業務の効率化が図れる

HubSpotには無料で使えるツールが4種類も提供されています。

無料のCRMツールでは基本的なコンタクト管理からタスク管理、取引実績の確認などの機能を搭載しています。

GmailやOutlookとの連携によって、メール履歴や会議の履歴を登録して蓄積していくことが可能です。

また、無料で使えるマーケティングツールでは、ランディングページの作成やEメールマーティングなどの機能を搭載しているので自社サイトへの流入数増加に役立てることができます。フォームの作成も可能なので流入してきた顧客を登録フォームへ誘導する導線も作れます。

そのほかにもセールスツールやサービスツールが無料で利用することが可能です。

顧客対応の質があがる

HubSpotを導入することでリードを効率的に抽出できるようになるので顧客となりうるリードに対して優先的に営業を行うことができるようになります。

顧客リストからただ闇雲に営業をかけていたのでは効率も悪いですし一人ひとりに対する顧客対応の質も落ちてしまいます。

顧客になる可能性が高いリードを抽出できることで効率も生産性も上げることができるのは大きなメリットと言えます。

HubSpotの弱み

自動化に期待するなら無料の基本機能だけでは足りない

繰り返しになりますが、HubSpotには、最小限の機能はあります。しかし、有料版でないとワークフローがないので、パイプライン管理をするのに不足な面があります。例えばコンタクトと、見積もり承認・稟議書と結び付けて案件の着手を承認する、といったことはできません。

業務効率化、という面では、MAツールの自動化機能も、無償のものだけだと弱い面があると思います。

この点、Marketing Hub Enterprise(初期費用5万円)を利用すると物足りなさがだいぶ解消され、とくにSNSやキャンペーンの自動化は、マーケティング業務の効率性を劇的に向上させる効果があります。このバージョンにはワークフローもついています。

日本語で表示がされていない機能がある

英語はUIにも登場することが多いので、英語に慣れていない方には使いにくい面があります。

また、ヘルプページが英語表記になっているページも多いので、日本語でのサポートを受けたいという方には使いこなすのに時間がかかってしまうというデメリットは発生してしまうでしょう。

しかし、広告コンテンツや、文書テンプレートに関しては、影響がないので、対外的にお客様に失礼になるなどの点は問題になりません。

使いこなすのに時間がかかる

多機能で幅広い業務を効率化できることがHubSpotの大きなメリットとは言えますがその反面、多機能であるが故に使いこなすまでに時間がかかってしまうというデメリットもあります。

CRM/MAツールを使ったことがあり、大体の仕様を理解しているという場合であれば、スムーズに導入することも可能ですが、初めてツールを利用するという場合や引き継ぎを行うという場合にはある程度の準備期間や教育期間を設けることを意識すると良いでしょう。

HubSpotの導入事例·評判

実際に使っているユーザーの評判は次のとおりです。具体的にどういうところが好評・不評なのでしょうか。

軽い動作・使用感が良い

“初めてマーケティング担当になったころにインバウンドマーケティングの強化をするにはどうしたらいいか課題となり、試しに使ってみたのがこのHubSpotだった。動作が軽く使うのが難しくなかったので、企画に専念でき、入力や案件管理の負担が重いとは思わなかったし、CRMが当たり前についているので、営業の状況も把握しやすかった。”(匿名希望サービス業)

必要になったら機能の追加ができる点が魅力

“予算がなかったところで、無料だから、という理由で導入した。あまり期待をしていなかったものの、選定のときから難しい操作が要らず、入力もすぐ慣れそうなところが魅力的だと思っていた。のちに有料版のMarketing Hub やSales Hubを導入することになったが、各顧客への施策の検証がしやすく、職務全体効率的になって手放せない。”(匿名希望ITサービス業)

必要な機能だけ使える点が良い

“今まで外資系の「なんでもできるが設定がわかりにくいCRM」や、「機能はすごいが自動化の設定が難しいMAツール」しか使ったことがなかったので、拍子抜けするような操作の易しさが印象的だった。会社で文書管理・営業管理・案件管理・管理会計などなどツールを導入してきたが、使いにくいものは多い。HubSpotの場合、幅広い年齢層の職員が使っていて不便を感じないというので、これはいいと思っている。”(匿名希望コンサルティング業)

HubSpot使用レビュー

さらにもう少し実際の使用感が伝わるよう、実際にHubSpotを利用したレビューをまとめました。利用年数約2年のユーザーレビューです。

すっきりしたUI、リード&アカウント管理・メンテナンスも容易

パイプライン管理や、下記のようにカードのようなインターフェースで行います。各リードは、ダッシュボードに表示すると、Fecebookのポストのようにも見えます。こうした見やすいUIでは、何が情報として足りないのかもすぐに判断できます。例えば、足りない情報を入力するのも、手順を追うようなことはなく、カードを開いて情報を確認し、キーボードをたたくだけです。

もう少し複雑なMAツールやCRMのリード&アカウント管理だと、データの入力箇所が多く、また、入力規則も複雑になりがちで、特に中小企業のオペレーションでは営業のスピード感を損なう印象です。

導入も顧客情報の入力も効率的 運用もすぐに軌道に乗る

HubSpotは、CRMやオプションのMarketing Hubを導入する際もそうですが、ITサポート要らずの利便性があります。社内での利用承認が下りて、アクセスすればすぐに使えるということで、実際にITサポートに設定を手伝ってもらうこともありませんでした。メールと、連絡先の連携もほぼ自分のアカウント設定のみで簡単にできるようになっています。

セミナー・説明会と次から次にやってくるマーケティング日程を導入直後に取り急ぎカレンダーに反映して使い始めました。すると、ToDoにはオーナー情報や関係者情報も簡単に紐づけることができるので、リマインドのメールやアラートが出せました。そういうわけで、運用の開始後2日くらいでいきなり便利さを実感していました。

それに、入力も、HubSpotでは企業情報のデータベースを持っており、ここから本社の所在地や、営業所情報を利用できることがあるのも便利に感じた点の一つです。部分的に入力しておいた情報をHubSpotで補完することもできます。

各パイプラインの状況も見やすいため、管理部門の職員でもアカウントがあればHubSpotを飛来で話をする機会が多くなっています。

プロスペクト管理が容易 軽くてシンプルなのに「役員受け」する分析が出せる

Webマーケティング等のインバウンドマーケティングは、関係者も多く手間がかかり、効果が適時にわかりにくい、という悩みを抱えることも従来は多いものでした。

HubSpotは「使いやすく、誰にもわかりやすい」という評価も高いものです。実際に、Webからプロスペクトをリアルタイムで抽出し、管理する機能は、非常にわかりやすく、どんな施策をすると、プロスペクトに「ささる」のか、納得感には高いものがあります。

Google Analyticsとの連携も社内の報告材料として役に立てられますが、プロスペクト管理の機能のほうがより報告材料としてインパクトが高く、社内全体マーケティング活動が「見える化」されるように思われます。

レポート・グラフは必要にして十分

HubSpotのグラフ・ダッシュボードは、シンプルすぎて物足りない、との意見もあるようですが、必要にして十分なデータは出ます。構成比・金額や顧客数の推移は円グラフ・棒グラフ・折れ線グラフでも把握はできます。

マーケティング活動を中小企業で行う場合にそこまで精緻で工夫されたグラフが必要かどうか、考えるほうがよいのではないか、と「シンプルイズベスト」のHubSpotを利用すると強く思うようになります。

やっぱり有料版のMarketing Hubはあったほうがいい

Marketing Hubは、有料版が利用できれば基本機能を自動化するためのツールとなります。便利なワークフローもできるので、マーケティング+インサイドセールスで営業が完結する案件などは、リードからディールまですべてフローに乗せてクローズまで行うことが可能です。

ワークフローは効率的であると同時に、物事が流れないストレスから解放されるといった感が強くあります。

まとめ

HubSpotは、基本機能はすべて無料で利用できるMAツール+CRMの顧客管理プラットフォームです。導入でマーケティング活動だけでなく、営業活動全体が効率する効果も見込めます。

日本にもアクティブなユーザーコミュニティがありますし、中小企業の利用には必要にして十分の機能がそろい、手軽に試すことができるので、トライアルから利用してはいかがでしょうか。

画像・データ出典:HubSpot公式サイト

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執筆者  STRATE編集部