一般的に、経費を精算する際は、経費精算書を作成し、経理や上司からの承認を経て払い戻しが行われますが、社内の小口現金を用いて精算する方法もあります。
しかし、現金精算(小口精算)にはリスクやデメリットもあるため、廃止すべきという声も聞かれます。
本記事では、現金精算について解説していますので、参考にしてください。
現金精算とは?
現金精算とは、社内の小口現金を用いて社員が一時的に立て替えた経費の精算を行うことで、「小口精算」と言うこともあります。
小口現金は、交通費は消耗品購入などの少額かつ頻繁に支出する経費の精算をするために、部署や支店ごとに用意しておく少額の現金のことを指します。
小口現金は、各部署や支店に対して定期的に本社から支給されており、交通費や備品の購入などに際して社員から経費の精算を申請された場合、レシートや領収書を確認し、不正や誤りがなければ経費精算時に支払います。
小口現金を使用した部署や支店は、一定期間の終わりに、本社へ支払に使用した小口現金の内容を報告し、支払い金額に相当する現金を補給してもらいます。
現金精算のフロー
社内で少額経費の精算をしてもらう際のフローは、以下の通りです。
- 経費を立て替えた従業員が、領収書やレシートを担当者へ提出
- 申請内容に誤りがなければ小口現金で精算
- 帳簿に経費精算の内容を記載
- 小口現金の金額と小口現金出納帳の残高が一致しているかを確認
- 小口現金出納帳と内容が一致しない場合は、記入の不備や現金の数え直しを実施
おすすめの類似経費精算ツール
経理担当者·申請者の負担を大幅に軽減: TOKIUM経費精算
(4.5)

月額費用 | 46,000円~ | 無料お試し | あり |
---|---|---|---|
初期費用 | 要問い合わせ | 導入実績 | 1,500社以上(2023年7月末時点、シリーズ累計) |
「レシートをスマホで撮ってポストに投函する」2ステップで完了するペーパーレス経費精算サービス。保管・一定期間経過後の廃棄までを代行してくれるので、電帳法対応とペーパーレス化・リモートワーク化を実現できます。
経費申請·精算が劇的に効率化
TOKIUM経費精算はスマホでレシートを撮影して、撮影済のレシート·領収書を入れる(ポストに投函する)だけで経費申請が完了する手軽さのため、申請者の負担を大きく削減します。 また、約2,000人のオペレーターによる目視のチェックでAIを凌駕する自動入力精度を実現するため、経理担当者がいちいちレシートを書類に貼り付けたり書類に手書き、PCで入力する手間も省略されます。
ペーパーレス化を実現
提出された領収書をファイリングして保管しておくスペースがなかなか確保できない、だんだんと増えてくる書類にオフィスのスペースが圧迫されているという悩みもTOKIUM経費精算が解決してくれます。 スマホで撮影したレシートをポストに投函することで、回収され、経費申請データと領収書原本の突合点検を行なってくれるだけでなく、保管した上で一定期間経過後の廃棄までを代行してくれるため、オフィスに領収書が貯まることがありません。
クレジットカード明細も交通費も簡単に申請できる
TOKIUM経費精算と法人クレジットカード·個人クレジットカードを連携させることで、利用履歴から直接経費の申請ができるようになります。 手入力をする必要がなくなるため、効率化だけでなく、申請ミスや不正な入力の防止にもつながります。 また、モバイルSuicaやモバイルPASMOと連携させれば、乗車履歴から簡単に経費の申請、精算ができるようになり、面倒だった交通費精算にかける時間が大きく短縮されます。
経費の申請から支払いを一元管理: MAJOR FLOW Z CLOUD
(4.5)

月額費用 | 30,000円(50ユーザーまで) | 無料お試し | デモサイトあり |
---|---|---|---|
初期費用 | 50,000円 | ユーザー追加料金 | 10,000円(50ユーザー) |
MAJOR FLOW Z CLOUD 経費精算は経費精算業務の効率化を実現し、経費担当者の負担を大きく軽減してくれる経費精算システムです。 また、エクセルや紙での経費管理がシステムによって効率化されることで、ペーパーレス化や入力ミスなどのヒューマンエラーの防止にもつながります。
乗換案内と連携できる
MAJOR FLOW Z CLOUD 経費精算は、ジョルダン社が提供している「乗換案内」と連携可能です。 連携させることで、乗換案内で使用した経路や運賃などの情報をMAJOR FLOW Z CLOUD 経費精算に自動的に反映させることができるようになるため、申請書をわざわざ手入力する手間から解放されます。
交通系ICカードと連携可能
電車などの交通機関を使用する際には、ほとんどの人がSuicaなどの交通系ICカードを利用しますが、MAJOR FLOW Z CLOUD 経費精算に対応したカードリーダーを導入すれば、交通系ICカードの情報を手間なくシステムに取り込むことができます。
海外出張にも対応
MAJOR FLOW Z CLOUD 経費精算では、海外出張時に使用した外貨の精算も可能です。 円貨と外貨どちらを使用している場合にも対応しており、複数の申請書を作成する手間はかかりません。為替レートは、経費発生時にあわせて自動で計算できる利便性の高さです。
現金精算を廃止すべき理由
現金精算はなるべく廃止すべきという声が聞かれます。
現金精算を廃止すべき理由としては。管理の手間を削減できる点にあります。
現金精算は、交通費や備品購入費など、低額かつ頻繁に発生するため、その都度担当者が確認し、経費を支払い、帳簿に記入していたのでは、手間が発生します。
現金精算後は、帳簿と現金の残高に差異がないかを確認しなくていけませんし、現金を取り扱っているわけですから、盗難や紛失のリスクもあります。
また、従業員からの申請に対して過不足なく支払いをしなければいけないため、銀行などの金融機関で両替を行い、十分な小銭を確保しておかなければいけない点も手間です。
現金精算を廃止することで、これらの手間やリスクをなくすことができ、管理者の業務を効率化することができます。
現金精算のデメリット
経理部門の負担が増える
現金精算の最大のデメリットは、経理部門、現金精算担当者の負担が大きい点にあります。
現金精算は、頻度が多いため、担当者の人数が少ない場合や経費申請をする従業員が多い場合、担当者の負担が増えてしまいます。
経費精算の金額に関わらず、都度申請内容と領収書に相違がないかを確認し、帳票に記入しなければいけません。さらに、定期的に現金残高を数え、帳簿の内容と一致しているか確認しなければいけない手間もあります。
確認作業が増えることで、経理担当者がコア業務に充てる時間が減るだけでなく、繰り返す確認作業によってミスが発生する可能性もある点がデメリットとなります。
紛失や盗難のリスクがある
会社内に現金を用意しておくことで、紛失や盗難のリスクが発生します。
もちろん、小口現金を金庫で管理するのが一般的ではありますが、精算を行う度に取り出すこととなり、場合によっては現金から目を離した状態が発生することも考えられます。
このようなケースが発生する場合、結果として盗難されるリスクが高まってしまいます。
現金精算に代替する方法を取り入れよう
現金精算に関して解説しました。
現金精算は、経理部門にかかる負担が大きく、紛失や盗難といったリスクも発生します。
このようなリスクや手間を軽減するためにも、法人用クレジットカードの導入や、銀行振込対応にするなど、現金精算を廃止する方向に進める方がおすすめと言えます。
また、現金精算を廃止する場合、経費精算システムを導入することで、カードとの連携や自動仕訳などが利用できるため、より業務を効率化することができます。