ハッキングとは?ハッキング方法や種類、対策について

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ハッキングという言葉は犯罪のイメージがありますが、もともとはそうではなかったことをご存じですか?技術者がシステムを転換させるために行う操作のことを意味しました。
ではなぜ現在のようなマイナスの意味で使われるようになったのでしょう?

IT技術の発展に伴って、ハッキングの手法も年々向上し、企業でも積極的に対策が求められています。
ここではハッキングの被害に遭わないために、ハッキングの方法や手口、対策を詳しく解説していきます。

ハッキングとは?

ハッキングとは「解析して変換する」という意味があり、高い技術者がシステムやパソコンを目的のために解析、改良していくことを指します。れっきとしたIT技術関連用語であるはずのハッキングが、今では情報を盗み出したり、サイトを改ざんしたりという悪いイメージで使われています。

これはあるときサイバー攻撃を仕掛けた悪人が自らを「ハッカー(ハッキングする人)」と名乗ったためです。

元の意味もなくなったわけではないので、ハッキングをする技術者のことをホワイトハッカー、悪意あるハッキングをクラッキング、クラッキングをする者をクラッカーと読んで区別することもあります。

ハッキングの方法について

犯罪で使われるハッキングには主に以下4つの方法があります。年々手口が巧妙になっていますので、注目してご覧ください。

1、サーバーを停止する

サーバーがハッカーの攻撃により停止することです。停止する方法については2通りあり、1つめはサーバーの脆弱性を狙って侵入し、中から停止に追い込むことです。もう一つは外から攻撃を仕掛ける方法があります。

2、Webサイトを改ざんする

Webサイトがハッカーによって書き換えられることです。全く別のサイトに見せかけたり、見た目は同じでもアクセスするとウイルスに感染するよう仕掛けたりします。

3、情報を盗み出す

サーバーの脆弱性が見抜かれ、ハッカーに顧客情報などが盗まれてしまうことです。企業にとってはお客さまを危険に晒すリスクが高いものです。

4、他の攻撃に悪用する

一つのパソコンに攻撃するだけでは終わらず、それがまた違うパソコンの攻撃に使われることがあります。そうすることでハッカーは素性を隠しやすくなるのです。

ハッキングによる攻撃の種類

ハッキングによる攻撃にはさまざまな種類があります。代表的なものは以下の5つです。

1、ゼロデイ攻撃

ゼロデイ攻撃は、新たに見つかったサーバーの脆弱性に企業が対応する前に攻撃を仕掛けることです。まだ何も対処されていないと、被害も広がる可能性があります。

2、辞書攻撃

辞書攻撃は、他人のIDやパスワードを特定する手段の一つです。人名以外にも人にとって意味のある言葉を辞書から事前に選び出し、照合していきます。

3、総当たり攻撃

総当たり攻撃は、辞書攻撃と同じくIDやパスワードを探る手段です。その名の通り、あらゆる角度からパターンを考え、総当たり的に照合していきます。ハッカーは辞書攻撃と総当たり攻撃を組み合わせて一致率を高めています。

4、ショルダーハッキング

ショルダーハッキングは盗み見のことで、ユーザーの肩越しにパソコンの画面を覗き、パスワードや個人情報を盗み見ます。かなりアナログな方法ですが、この他にもゴミ箱をあさってパスワードが書かれた紙を探したり、警官などになりすましてパスワードを聞き出すといった方法が使われることもあります。これらをまとめてソーシャル・エンジニアリングといいます。

5、水飲み場攻撃

水飲み場攻撃は、Webサイトを改ざんして不正なサイトに切り替え、そこにアクセスしてきた人たちをウイルスに感染させる攻撃です。

ハッキングへの対策方法

ハッキングの被害に遭わないためには、できる対策はすべて施しておくことが重要です。
以下3つは必ず確認しましょう。

1、OSやアプリは最新の状態を維持する

OSやアプリは常にアップデートし、最新の状態に保つことでセキュリティを強化できます。

2、パスワードを強固なものにする

パスワードのセキュリティレベルはとても重要です。文字数を増やしたり、大文字・小文字が入り混じったものにすると、辞書攻撃や総当たり攻撃の照合数を増やすことができます。
もちろんパスワードを紙に書いてどこかに貼っておくなどはやめましょう。

3、セキュリティ機能を有効に使う

システムやパソコンにはそれぞれセキュリティ機能が搭載されています。初期の段階では設定されていない場合もありますので必ず確認しましょう。
企業などで個人情報や機密情報を取り扱っている場合は、セキュリティソフトの導入も検討すべきです。IPSやWAFを導入すれば、アプリやプラットフォームへの攻撃も防ぐことができます。

ハッキングとITリテラシー

ハッキングを防ぐには、システムへの対処だけでなく一人一人のITリテラシーが大切です。
ハッキングの危険性と正しい対処法を理解し、自分ごととして捉えることで社内のセキュリティレベルが上がります。
ITリテラシーが高まればパスワードを紙に書くなどという行為は起こらないでしょう。

ハッキングに遭ってしまうとそれに関わるたくさんの人に悪影響を与えてしまいます。
企業としては社内全体で意識を高め、取り組むべき課題であることを認識しましょう。

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