今ではスマートフォンでメールや電話、LINEなどのアプリでチャットを利用して手軽なコミュニケーションを取れる環境が当たり前となっています。
では、携帯電話やスマートフォンが普及する前にはどのようにコミュニケーションをとっていたのでしょうか。
若者世代ではポケベルという情報端末のことを知らない方も多いでしょう。
本記事ではポケベルについてその概要や、なぜ流行したのか、現在のポケベルについてなど解説しますので参考にしていただけると幸いです。
ポケベルとは?
ポケベルとはポケットベルの略で、携帯電話・スマートフォンやPHSが普及する前、1980年代後半から1990年代前半にかけて普及していました。
携帯電話やスマートフォンがない当時は、公衆電話や固定電話を使わなければ電話をすることができませんでしたが、ポケベルの登場によって外出中でも手軽に連絡を取ることができるようになりました。
ここで勘違いしてしまいがちなのが、ポケベル1つでメッセージの送受信はできません。ポケベルはあくまでデータの受信のみで送信はできないのです。家や職場から固定電話、または公衆電話を使ってメッセージを送信する必要がありました。
ポケベルでの連絡は、「4649(よろしく)」や「999(サンキュー)」「0833(おやすみ)」といったように数字を用いた語呂合わせでメッセージを送っていました。
スマートフォンが普及した現在では想像ができないことですが、当時はメールやチャットを手のひらサイズの端末でやりとりすることができなかったため、ポケベルはビジネスシーンはもちろん女子高生などの間でも爆発的に普及し、当時の人はメッセージを送るために公衆電話に並んだといいます。
ポケベルが流行したのはなぜか
ポケベルはそれまでビジネスシーンにおいて利用される機会が多く、取引先との連絡や会社での連絡手段として用いられることが多いものでした。
しかし、ポケベルによって手軽に連絡を取ることができるという利便性に注目した女子高生によって大きく環境は変わります。
数字しか伝えることができないという状況でも、「0840(おはよう)」といった語呂合わせや独自の略語を用いることで会話を成立させていました。
後の携帯電話でのメールをする関係を「メル友」と称したように、ポケベルを用いて連絡する間柄を「ベル友」と呼ぶようになったのです。
ポケベルの現在について
ポケベルはPHSの登場により利用者数が急激に減少、2007年には最大の事業者であったNTTドコモがサービスを終了しました。
今では商用のポケベルは消滅したと言えますが、一部防災分野など特殊な用途では用いられています。
まとめ
ポケベルについて概要や流行した理由などを解説しました。
当たり前となっているメールやチャットでのやりとりも、ポケベルやPHSの普及を経てのことだと思うと感慨深いものです。
若手社員の方は、年配社員との会話のきっかけにポケベルの話題を持ち出すのも良いかもしれませんね。
【10代20代でポケベルを知らないという割合は女性より男性の方が高く、その差4倍】
調査概要
対象者:全国の15歳〜29歳の男女
サンプル数:300人
居住地:宮城県,東京都,愛知県,大阪府,福岡県
調査方法:ネットリサーチ
アンケート実施日:2022年3月23日
調査メディア: STRATE[ストラテ]:https://strate.biz/
【質問:ポケベルを知っていますか?】
質問に対しての回答選択肢は以下
1.ポケベルを知らない
2.ポケベルという言葉は知っているが、見たことはない
3.ポケベルを知っており、見たことがある
10代〜20代の男女を対象とした「ポケベルを知っていますか?」というアンケートで最も多かった回答は「ポケベルという言葉は知っているが、見たことはない」で57%でした。
次いで多かったのが「ポケベルを知っており、見たことがある」と回答した方の23%。「ポケベルを知らない」という回答が20%で、ポケベルを知らないと回答した方は全体の約20%に及びました。
【10代20代でポケベルを知らないという割合は女性より男性の方が高く、その差4倍】
ポケベルを知らないと回答した割合を男女別でみてみますと、男性が32%に対し、女性は8%にとどまりました。
10代~20代男性の3人に1人の方が、ポケベルを知らないという結果になりました。
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