RPAとは?
RPA(アールピーエー)とは、Robotic Process Automationの略で、主にホワイトカラーの業務をロボット技術によって自動化するためのツール、またはソフトウェアロボットそのものをRPAと呼ぶこともあります。
RPAの始まりはRPAソフトウェアベンダーであるBluePrism社が使ったことが始まりと言われています。
いわゆる工場などで稼働しているロボットとは違い、PCやサーバーの内部で稼働して業務の自動化を行うソフトウェアとイメージするとわかりやすいと思います。
ブルーカラー、職人が行っていた業務がロボットによって代替されたように、現代ではホワイトカラーの業務をRPAが代替することによって生産性の向上を実現しているのです。
RPAの特徴・できること
RPAを導入することで、それまでホワイトカラーが担当していたPCを使った業務の一部を自動化することが可能です。
毎日の繰り返し作業は、人の手で行う場合はどうしてもミスがでてしまったりモチベーションによって作業スピードにバラつきが生じてしまいます。
RPAを導入することで、365日24時間ロボットを稼働させることができるため人間が行うより早く、大量の業務をこなすことが可能となります。
土日などの休日でもロボットを稼働させることができ、人件費を気にせず作業をさせることができるため、非常に重宝される存在と言えるでしょう。
RPAは既存のアプリケーションを変更することなく、ソフトウェア側に指示をすれば業務システムの処理を自動化することができるため、非常に利便性が高いものとなっています。
RPAが自動化できる業務の例
RPAで自動化できる業務の一例としては下記の通りです。
- データのコピー&ペースト
- データの収集や分析
- 社内システムの管理、データの読み込み
- システムの監視、メンテナンス
- カスタマーサポート
- 電話の自動対応、メールの返信
RPAが注目されている理由
RPAに注目が集まっている理由としては、「生産年齢人口の減少による労働力不足」や「働き方改革の推奨」などの社会的な背景が強いでしょう。
高齢化が進み、働き盛りの20代30代の人口が減少していることにより、人を雇って労働力を強化することが難しくなりつつあります。
また、人員不足から残業が増えている環境を改善しようにも、有効求人倍率の向上によりなかなか採用がうまくいかず、働き方改革が実現できないという声も挙げられています。
極め付けは、今なお続く新型コロナウイルス(COVID-19)の世界的な感染拡大によって、従来のオフィスに出社しての働き方が難しくなりテレワークを取り入れる企業が増えたこともあり、DX化やペーパーレス化を目的としてRPAに注目する傾向になったと考えられます。