UWSCとは何か?RPA・VBAとの違い、使い方や危険性について詳しく解説
ビジネスの現場では人出不足が深刻化し、その一方で業務のスピードアップが求められる時代です。
単純な業務は自動化したいと考えることも多いのではないでしょうか。
単純作業の自動化ツールとしてRPAや、VBAによるプログラミングが挙げられますが、UWSCを使っている人もいます。
UWSCとは何か、RPA・VBAとの違い、使い方や危険性について詳しく解説していきます。
UWSCとは?どんなものかわかりやすく解説
UWSCはWindowsのパソコン上で実際に実行したマウスやキーボード操作をスクリプトに保存し、再現することで作業の自動化や効率化をサポートしてくれるソフトです。
保存した一連の動作は繰り返し実行させることやタイマーを設定しておくことで、指定した時間に毎日同じ作業を実行させることが可能です。
プログラミングの初心者から、上級者まで使うことができ、UWSCに搭載されているスクリプトエンジンをExcelなどと連携して複数処理させるなど応用もできます。
UWSCとRPA・VBAとの違いについて
UWSCは自動化を支援してくれるソフトですが、自動化というとRPAツールを思い起こす方もいるでしょう。
また、Windowsを使いこなしている方なら、Excelなどで使えるVBAで作業を自動化している方もいるかもしれません。
UWSCとRPA・VBAとの違いについて確認していきましょう。
UWSCとRPAとの違い
RPAはパソコン上のキーボードやマウス操作を自動化できるツールです。
単調な作業を自動化できる点でUWSCと似ていますが、UWSCはWindowsでしか使えないソフトとなっています。
これに対して、RPAはMacOSでも使え、Windowsに限定されないのが大きな違いです。
RPAは誰もが簡単に業務の効率化を図れることを目的にしたツールなので、プログラミング知識がなくても、簡単に操作や設定ができるようになります。
これに対して、UWSCはプログラミング知識がないと、活用は難しいものがあります。
OSを問わず、誰もが使いこなせる自動化ツールを求めるならRPA、Windowsパソコンに限定し、プログラミングスキルがある方が使うならUWSCも選択肢になるということです。
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UWSCとVBAとの違い
VBAとはWindowsで有名なMicrosoftが提供するアプリケーション専用のプログラミング言語です。
主にExcelで使われますが、WordやPowerPointでも使用は可能です。
VBAを利用できると、アプリケーションの機能を拡張して、より効率的に業務を行えるようになります。
実行できることはUWSCやRPAと似ており、単純な作業の自動化です。
繰り返し使う処理や頻繁に実行する単調な作業を、簡単な名前を付けて登録しておくことで、いつでも呼び出して実行できるというものです。
毎日行うルーティンワークや毎週、毎月必ず行う業務を忘れないように登録しておくことや毎回行うには手順が複雑で面倒な処理などを、VBAで自動化させることができます。
UWSCは無料でダウンロードして利用できますが、VBAはMicrosoftのライセンスを取得したアプリケーション上で使えるものです。
UWSCは一般的なプログラミングスキルが必要なのに対し、VBAはVBAというプログラミング言語をマスターして使いこなせるようになることが必要です。
どんなことができる?UWSCの使い方とは
UWSCはどんなことができるかというと、基本的には同じことを繰り返すだけの単調作業などを自動化して、作業の手間を省き、業務効率アップやスピード化、人出不足の解消などに役立つものです。
データをコピーペーストするだけの作業、ファイル形式を変換する作業などを行えます。
タイマーで作動時間も設定できるので、たとえば、出社前までにデータ抽出を終わらせておくとか、昼休み中に午後使うためのデータを整理させておくなどができます。
UWSCの使い方
UWSCはWindowsパソコンでの操作を自動化するソフトで、無料でダウンロードが可能です。
ダウンロードしたら、動作させる方法として大きく2種類あります。
1つは、マウスやキーボードの動作を記録して同じ動作を実行する録画と再生を利用する方法です。
もう1つは、スクリプトを書く方法です。
UWSCを使いこなしたいなら、独自の構文を覚えなくてはなりません。
とはいえ、簡単な構文なので、基本的なプログラムの知識があれば使いこなせます。
逆に言うと、プログラミングの知識やスキルがゼロの方には使い方が難しいです。
UWSCを使う際の危険性について
UWSCを使う際の危険性は、陳腐化とセキュリティ対策です。
なぜかというと、UWSCは長く更新されていないからです。
フリーソフトの多くはユーザーからの改善提案を受けることや新たなOSの登場やバージョンアップに合わせて更新されていくのが一般的となっています。
改善や更新によって信頼も高まり、ユーザーも増えて利用可能性も拡大していくのです。
ですが、UWSCは開発者が亡くなられたという事情があり、更新がストップしています。
Windowsパソコン限定のソフトといっても、Windowsの新機能への対応はなされないのです。
使うには問題ないといっても、更新されないということは、ビジネスで使ううえではリスクも伴います。
セキュリティ面が一つで、データの入力作業などで用いる個人情報などが流出すると大変です。
何よりも、OSのバージョンアップや新機能の登場で、ある日突然として動かなくなる場合やおかしな動きをするリスクがあります。
Windowsの進化に対応できない以上、業務を継続できなくなる危険性に留意しましょう。
UWSCのメリットとデメリット
今のところはUWSCも活用できる状態ですので、UWSCを使うことのメリットとデメリットを確認しておきましょう。
UWSCのメリット
UWSCはWindowsパソコン限定とはいえ、無料でダウンロードして利用ができます。
RPAツールは専門の業者などに依頼して開発をしてもらうことや自社でツールを導入して設定をするなど、開発費用や購入費用や利用料などのコストがかかります。
コスト面ではメリットがあり、使い方さえ分ければ、ダウンロードしてすぐにでも、面倒な作業を自動化できるのがメリットです。
日々繰り返すような作業や内容的には単純でも手順が面倒な作業などを自動化しておけば、業務効率がアップし、人出不足の解消や残業の発生予防にもつながるメリットも生まれます。
UWSCのデメリット
UWSCはプログラミング知識がゼロでは、使いこなすのが難しいものがあります。
初歩的なプログラミング知識でも使うことはできますが、まったく知識がない方など誰もが簡単に使いこなせるツールではありません。
逆に高度なスクリプトエンジンも搭載されているため、プログラミングスキルに長けている方なら、複数の処理を同時に自動化できるなど利便性を高めることが可能です。
まとめ
UWSCは無料でダウンロードができ、Windowsパソコン上の単調作業や繰り返し作業などを自動化できるソフトです。
業務効率化や人出不足の解消に役立てることができます。
RPAと異なり、OSが限定され、プログラミング知識がないと使いこなすことが難しい点がデメリットです。
また、Microsoft提供のプログラミング言語であるVBAと異なり、バージョンアップなどに対応できない点に業務継続ができなくなる危険性が潜んでいます。
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